Seven Lens 2 【BTS】 (ページ6)

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なるほど

ジョングクさんの言っていたことがよく分かった

さっきまで繋いでた手は私の手を離して何処かへ行ってしまった

なんで？
さっきまで楽しくテヒョンさんの写真とか撮ってたのに…

とにかく探さなきゃだけどこんな人混みの中で彼を見つけるのは難しい

電話をするも全く繋がらない

『はぁ、何処に行っちゃったの…？』

一人になると想像してしまうのは悪いことばかり

ファンに囲まれてたりしたらどうしよう

誘拐されてたら？

殺人犯に襲われてるんじゃ…

どんどん悪い方向に思考がいってしまう

『うっ、テヒョンさん…！』

TH「あっ！ヌナいたー！！」

『……！』

立ち尽くしてると人混みの中からテヒョンさんが満面の笑みで駆け寄ってきた

TH「え、ヌナ泣いてるの？どこか痛いの？」

『泣いてなんかないです！
なんで急にいなくなるんですか！
心配したんですよ！？』

TH「え、僕ヌナに言いましたよ？
買い忘れた物があったから待っててくださいって……聞いてなかったんですか？」

『聞いてませんよ！私返事しました？！』

TH「い、いや、してなかったけど…」

『これからはちゃんと私が返事をしてから手を離してください！
っ、もう、やだ……』

TH「僕のこと心配して泣いてくれてるの…？」

『だから泣いてませんってば！』

TH「……えへへ、ヌナには悪いけどなんか嬉しい」

テヒョンさんは両手で俯いた私の顔を包んで溢れている涙を指で拭ってくれた

TH「ヌナ、ごめんね
もう何処にも行かないから」

怒ってるはずなのに、不意にドキッとさせる台詞を軽々しく突っ込んでくるから本当に私が年上なのか疑ってしまう

『そういうことじゃないですってば！
こういう時だけ子供扱いしないでください！』

TH「いや、ちょっとはぐれただけで泣くんだからヌナは充分子供だよ？」

『テヒョンさんの方が子供ですっ！』

(え、テヒョン……？)

(何あのカップル～
彼女泣かせちゃってるよ～w)

(え、なんかあの彼氏見たこと、ある、かも？)

(いやいや、そんなわけないでしょww)

『あ……』

TH「ヤバイね…

とりあえずここ離れよ！」

いつの間にか多くの視線を集めてた私たちは、逃げるようにそそくさとその場を離れた

幸いなことに誰もテヒョンさんだと気付く人はいなかった