Seven Lens 2 【BTS】 (ページ5)

今日:7 hit、昨日:0 hit、合計:120,285 hit

51 THside ページ5

『ヌナ着いたよ～

って寝てるの？』

明洞に着き駐車場で車を止めた
助手席を見るとヌナは規則正しい寝息をたてて寝ていた

『……ヌナ？』

肩をトントンと叩くが起きない

『あっ、写真撮んなきゃ』

何故か謎の使命感に操られ何枚もヌナの寝顔をレンズに納めました

『流石に起こさなきゃ…

ヌ～ナ～←ビブラート

ヌナ～！←高音

Aヌナっ！！←低音』

you「へっ？！」

目を開けたヌナは次の瞬間、頭突きをしてきました

いや、僕石頭なんだけどめっちゃ痛いよ……？！

痛がるとヌナめっちゃパニクるしww

焦ってるヌナなんて初めて見たから痛いのなんて忘れてしまった

車から出ると案外空気が冷たかった

ヌナは口に手を当てて暖めてる

『はい』

ヌナに手を差し出すと不思議そうな顔をしてこっちを見てきた

え？分かんないの？

『手出して！』

やっとこの状況を理解したみたいだけど

you「え、手繋ぐんですか？！」

別に手位良いじゃん！
中学生でもしてるよ！

『はぐれたら大変だし、手繋いだ方が周りにバレにくい！多分！』

「た、多分って……ww」

『いいから繋ぐの！

……はい！じゃあレッツゴー！』

半ば無理矢理繋いだヌナの手は小さくて、ひんやりしてた

何処かに行ってしまいそうだったから、手を強く握るとヌナも少しだけ握り返してくれた

しばらく歩いてヌナの手がじんわりと暖かくなってくるのが分かる

『ヌナ、手汗すごいよ？』

you「え？！、離してください！」

『にししっ、やーだーよー
なんか恋人みたいだね～』

僕が笑うとヌナが笑ってくれる

それを知ってるから

ヌナの前では笑顔でいられるんだよ

手を繋いで、幾度となく行き交う人の中に紛れ込む

人が多いけどじろじろと見られることはない

誰も僕らを見つけないで

二人だけの世界を誰も壊さないでね