【妖怪ウォッチ3】トリップしたいとは言ったけど、まさか本当にするとは思わんかった：Part5【原作沿い】 (ページ15)

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Original Story 10 ページ15

作命『我の力と記憶を全てお前に与える』
『それって僕自身が人間から妖怪…お前として新たに生まれ変わるって事？』
作命『そういう事だ』

確かにそうだったら僕も作命も一体になるから良いかもしれない。でも作命の力と記憶を全部受け継いだら、作命は消えるんじゃ…？

作命『何、我が消える事を心配しているのか？』
『当たり前やん！！そうしたら、僕は残るけどお前はいなくなるかもしれんやん！！悲しくないのかよ！！？』
作命『…確かにそうだな。だが、大事な部分を見落としてるぞ』

大事な部分…？

作命『我の力と記憶を全てお前に受け継ぐという事は、実質的に我はお前と一心同体となるという事だ』
『！！』

そうか、そしたら僕は作命としての力をいつでも使えるし、作命も僕として残り続ける。実質僕と作命が同時に生きてるっていう事か

『…分かった。お前の力と記憶、受け継ぐよ』
作命『そうこなくっちゃな。さあ、我と手を合わせてくれ』

言われるがままに作命と手を合わせる。すると一気に手から何かが大量に流れてくると同時に僕の脳内に数々の思い出らしき物がインプットし、力もグングンと湧き上がってくる。それが一分程続いた

作命『これで受け継ぎは完了したな』

そう言う作命の体は光に包まれ、段々と消えていってる

『あ…お前、体が…』
作命『大丈夫、お前の心の奥底に戻って眠るだけだ。今後は一切出てくる事はないだろうが、ずっとお前の中にいるぞ』
『…それなら大丈夫やな』
作命『嗚呼。さあ、早くあっちの眩しく光ってる方へ向かえ。もう目覚めの時間だ』
『分かった。それじゃ…行ってくるよ』

僕は心の中に作命の命が入ってくのを感じながら、光の方へ歩いて行った＿