第六話 偽り ページ7
いじめっ子2
「貴方の好きな人も、貴方が嫌いなのよ」
『えっ…？』
好きな人？
ー好きだったよー
嘘？そんなわけない
『そんな嘘に、惑わされない』
いじめっ子1
「早く消えなさいよ」
『貴方、私の顔も見たくないの？』
いじめっ子2
「ええ」
『私にいなくなってほしいの？』
いじめっ子1
「そりゃあ」
『じゃあ、あなたが消えればいいじゃん、そしたら私の顔も見れないし、いい考えじゃん！』
いじめっ子1
「あんた馬鹿？」
『私は他人が消えてもどうも思わない』
信じてる人以外
死んだっていい
『自分が死んだっていい』
いじめっ子1
「じゃあシねよ！」
『死ねないよ』
ー生まれかわったら、もっと、長くー…ー
『生きろって言われたから…！』
いじめっ子2
「はぁ！？」
女郎蜘蛛
「ねぇあの子たちの会話、聞いた？」
大ガマ
「あぁ」
土蜘蛛
「聞いたぞ」
烏天狗
「A…」
女郎蜘蛛
「いじめっ子を殺すという考えは置いといて」
大ガマ
「おう、置いとけ、一生」
女郎蜘蛛
「一生はむりね、後に殺すわ」
大ガマ
「やめとけ？」
『貴方達、世界が何でできてるか知ってる？』
いじめっ子1
「はぁ？知らないわよ」
『私はね、そういう話をしてるんじゃない、世界は、愛と嘘と偽りと、勘違いでできてるの』
(…あれ、嘘と偽りって一緒かな…まぁいっか)
いじめっ子2
「…何言ってんの？」
『相手が嫌い、そう思うのは自分の勝手、でも、いつ死ぬかは、自分&相手の勝手、それをなんで貴方達が決めるの？貴方達になんの権利があるの？貴方達の生きている意味は何？貴方達はいつ、どこで人にシネって言える立場が来たの？相手の気持ちを考えたの？人にシネっていう前に、お前らのその穢い心、捨ててこいよ』
いじめっ子1
「は？」
女郎蜘蛛
「でた…あのこの悪い癖…」
烏天狗
「悪い癖？」
大ガマ
「なんかな…」
女郎蜘蛛
「全然言ってる意味頭に入ってこないでしょ？(あの子ちょっと考え方が違うのよね…)」
いじめっ子1
「なんの話して…！」
『……あれ、私、なんの話してたっけ…』
いじめっ子1
「は？」
女郎蜘蛛
「そしてあの子の悪い所は」
大ガマ
「あれだけ話して、正気に戻ったらすぐ忘れるんだよなー」
『あ、プリンの話だっけ？』
いじめっ子2
「ふざけんのも大概にしろよ！」
『えー、私ぃ？ふざけてないよぉ〜』ぶりっこ風
いじめっ子1
「ﾁｯ」
ﾃﾞｭｸｼｯ (いや効果音！)
『いっ…』
ーA！大丈夫！？ー
『…』
ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ
『いじめか…』
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作者名：エメラルド・アリス | 作成日時：2020年9月23日 9時
