第三十五話 初対面だよ？？ ページ39
？？
「ねぇ、付いてきてくれない？」
『えっ…？？なに怖いんですけど』
？？
「大丈夫だから」
『あの子っていうのが呼んでるの？？』
？？
「…うん」
『…わかった、それで何か分かるかも、何で私を狙うか聞けるし』
ーここは世界のどこか(どこだよ)ー
？
「A…か？」
『うん』
？
「A、A…」
『あ、貴方は？』
？
「妾の事などどうでもいい、話をしよう？遊ぼう？一緒に、ずっと一緒に…」
『…ぇ…』
？
「何じゃ？嫌なのか？何故いなくなっていくのじゃ？？嫌じゃ嫌じゃ！」
『落ち着いて！』
？
「………」
『ここに居てあげる、だから教えて、何で私を狙うの？』
？
「…似てるからじゃ、妾と似てる気がした…」
『貴方と…私が？』
？
「そうじゃ…皆に求められていないと思っているだろう…？」
『まぁ…少しね…？』
？
「好きな奴を失った事があるだろう…？」
『まぁ、今はいるけどね…？』
？
「妾の勝手な考えなんだ…気にしないでくれ」
『…』
？
「妾は…好きな奴を亡くした、でもそいつの事はあまり好いていなかった気がするんじゃ…昔は好きだった気がしてた…」
『……』
？
「助けてくれ……」
『助けてあげる』
？
「…ぇ…？」
『助けてあげるよ』
？
「何故じゃ…？」
『だって、助けて欲しいんでしょ？』
？
「……お主は…妾の姉とは違うのだな…」
『？姉？』
？
「妾の姉はいつも気が強くて、妾の事を嫌っていたんじゃ…そして、妾の好きな奴は、姉とは恋仲じゃった……」
『……姉の好きな人を好きになったんだ…』
？
「そうじゃ…」
『貴方お姉さんのこと好きだったの？』
？
「分からないのじゃっ…感情というものが…！…昔に…」
？・A
「『戻れたらいいのに…」』
？
「…？」
『私はあんまり戻ればなんて思わないけど、何だか分かるの、なんでだろう…？』
？
「…姉の名は…紅華(こうげ)というんだ…」
『紅華……ねぇ、もしも、貴方が姉のことが好きだったら、好きになった理由って、姉を取られたくなかったからじゃない？』
？
「取られたくなかったから…？」
『うん』
？
「…」
ﾄﾞｸｯ
ﾄﾞｸｯ
『っ…！？』
心臓が…痛い
(ねぇ)
『っ…？！(こ…え？？だれの？)…ぅ…』
(まだダメなのよ、まだまだまだまだ)
『…っ…！(なにが…？)』
(昔の私はどうかしていたわ、人を殺して、嘲笑って…あの子をいじめて…)
？
「A！？AA！！？」
『(もしかして……紅華…？)ぅ…』
ﾊﾞﾀｯ
第三十六話 気になるの→←第三十四話 あの子もどの子も同じなの
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：エメラルド・アリス | 作成日時：2020年9月23日 9時
