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第三十四話 あの子もどの子も同じなの ページ38

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「ねぇ…」

「…なに…?」
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「どうして、どうしておかしくなったの?」

「…また?またまたまたまたまたまた?言うの?どうしてじゃ?どうしてじゃ?」
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「……なんで…」

「分かってるくせに…」
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「何でAを狙うの?」

「欲しい…欲しい…あの子が欲しい…あの子は違った、妾と似てた」
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「…」

「ずっと一緒、ずっっとずっと、もう消えないでいなくならないで…」
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「ねぇ…」

「…消えてくれ」
??
「…わかった」タッタッタッ


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「分かってる、わかってるんだ」
あの子が苦しんでる理由
好きな人を亡くしたんでしょ?
今更なんで「A」を欲しがるの?
君と似てるから?
違うよね
ずっと好きだったのに
気づいてないのは君なのに
本当に…
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「馬鹿だなぁ…」
でも好きなのは変わりない
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「彼女に何言われたっていいよ」
ずっと一緒ならそれでいい
ずっと守るよ?
ずっと従うよ?
好きだった奴を忘れようよ?
死んだ奴なんか忘れよう?
どうしてそんなに考えるの?
僕だけを考えて?
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「…あー…やだなぁ」
こんな考えしたくないなぁ…
綺麗な君はどこ言ったの…?
今も綺麗だけど…
でも今は…
朱(あか)じゃない…
紅(あか)みたい…



「どこじゃどこじゃ…」
妾に似てる…
おいでおいで…?
ずっと一緒だ
死なないでくれ
彼は死んだ
醜く死んだ…
儚く死んだ…
…まだ考えてる?
いや…
……どうでもいい…?
好きなはずだった
でもその想いは
死んだ途端に消えてった
ずっと一緒のあいつには
好意がわかない?
分からない?
とりあえず今は…
あの子を手に入れる…





それできっと……満足でしょ……?

第三十五話 初対面だよ??→←第三十三話 少女の謎



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作者名:エメラルド・アリス | 作成日時:2020年9月23日 9時

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