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第十七話 思い出は閉じ込めて ページ18

『…』
さっき、なにを思い出したくなかった?
『(分からない)』
私の記憶は曖昧なんだ
『どうして…?』
エンマ
「A?」
『あの時、いた、確実に居た!本当に…居たの…?あの人は…どこに行ったの?』
空の上?ならまた私も逝ければいい?
『でもそしたら…』
エンマ
「A?(聞こえてない…)」
『そしたらみんなに心配をかけてしまう…誰も、傷つけたくないのに…』
エンマ
「A!」
『ふぁっつ!?ってなんだ、エンマか…』
エンマ
「なにしてるんだ?」
『なにも、いつから居たの』
エンマ
「さっきから」
『…あれ…誰なんだろ…?』
ーまだ生きて…お願い…ー
エンマ
「A?」
『エンマ、あの人の居場所知らない?』
エンマ
「いや…知らねぇよ?俺あんまお前のこと知らないし…(知らない方が良さそうだし…)」
『…じゃあ、いいや』
あの人が死んだ時
私の中からなにかが崩れたんだ
何も見たくなくて
何もしたくなくて
もう全てが嫌だった
『…』
エンマ
「A」
『なに?』
エンマ
「…お前はちょっと休め」
『はぁ?』
エンマ
「お前疲れてるだろ」
『別に疲れてないよ』
エンマ
「いや…疲れてるだろ」
『大丈夫だって!だって私には、仲間がいるから』
相手がどう思ってるかは知らないけど…私は
『(信用しないと…ダメ…)』



『…探さないと』
近くにいる
きっとそうだ
『寝なくても別に…ねぇ?』
動くのは嫌だけど
女郎蜘蛛
「なにしてるの?」
『ぎゃっっっ…じょ、じょろ姉か、え、えとその…ちょ、ちょっとね?』
女郎蜘蛛
「どこ行くのかしら〜?」
『んと…その…(どうしようどうしようどうしようどうしよう!)そ、外の空気を吸いに!?』
女郎蜘蛛
「そうなの〜?」
『そ、そう!そうなの!』
女郎蜘蛛
「じゃあもう戻りましょう♡」
『も、もうちょっと…』
女郎蜘蛛
「そう、わかったわ」
1分後
『あの、いつまでいんの…?』
女郎蜘蛛
「Aちゃんが戻るまでよ♪」
『(ぴえんぴえんぴえんぴえんぴえんぴえんぴえんぴえんぴえんぴえんぴえんぴえんぴえんぴえん)』

『無理だったか…もう…てかなんで起きてたんだよ女郎蜘蛛!』
寝るしかないか



「お前なんかいらない!」
「化け物のくせに!」
どうして?
グチャッ
前が見えない、真っ暗だ
何があったの?
なにも、見たくない
私には分からない、これは夢?
「穢れてる…」
「頭を潰して正解だったな」
誰の頭?
もしかしてー…


『…夢…?なんだっけ…』

第十八話 じょろ姉と一緒(?)→←第十六話 夏だよ!海だよ!溺れるよ!



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作者名:エメラルド・アリス | 作成日時:2020年9月23日 9時

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