魔界からの訪問者【妖怪ウォッチシャドウサイド】

三十六話　幻夢洞窟 ページ40

しばらくすると、洞窟に着いた。









とがった岩が天井から垂れ下がり、訪れるものを見張る目玉のように丸い紫水晶が光っている。









ここがおそらく幻夢洞窟だろう。









まさに幻想的だ。









カ「ここが幻夢洞窟だ」









ナ「ありがとうございました！」









蛇王カイラは私たちの案内を終えると、さっさと行ってしまった。









私達は中に進む。







ト「綺麗だね…」









しばらくして、大きく地面が削られたところがあった。








A『これ、何の穴？』









ウィ「ここにはもともと不動雷鳴剣があった場所でウィス」









A『それにしては剣が刺さってた跡が無いけど…』









ウィ「力ずくで抜けないのでエンマ大王様が岩ごと持ってったんでウィス」









A『へぇ…大胆だね…』苦笑









ア「で、これからどうする？」









ナ「帰ろっか…」









今日はここで私たちは解散した。









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私は今屋上にいる。








その隣には、ハルヤ、洞潔がいる。







A『姫は見つかったの？』






私の目は今赤黒い。





これが私が魔界の姫を知らせると同時に、魔物としての力を使える状態なのだ。








ハ「はい。姫乃アヤメというものです」








A『アヤメちゃんが？』









そんな馬鹿な。







彼女からは姫の妖気は感じられなかった。








むしろ別の妖怪だ。







最近になって姫が変わってしまったのか、あるいは姫と偽った妖怪か。








A『今度会わせて』







ハ「もちろんです」







A『じゃあ、私はこれで帰らせてもらうわ。じゃあね』








ハ「さようなら。また会いましょう、姫様」








洞「彼女が魔界の姫なんですか？」








ハ「ああ。”俺の”姫様だ」







私はそのことを知らない。

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