魔界からの訪問者【妖怪ウォッチシャドウサイド】

三十四話　妖魔界に行きたい ページ38

〜A魔物side〜




ナ「暇だね〜」







私達は今アキノリ君の部屋で作戦会議中。









でも、怪事件もないし暇なんだよね。姫の手がかりもないし。






そうだ。






A『みんなって妖魔界に行ったことあるんだよね？』








ト「それがどうかしたの？」









A『私、妖魔界に行きたい！！』









全「「「「えぇーっ！？」」」」









これが今回の課題。妖魔界に行きたい。








ナ「妖魔界って、A大丈夫！？」







A『私、いろんな妖怪が見たいんだよね！』








これは事実、マジで見たい。






ア「じゃあどこに行く？どこから行くのもわからないし」








確かに…。







ト「ウィスパー、なんかわかる？」







ウィ「私でウィスか！？」









ウィスパーは少し考えこんで言う。









ウィ「なら”幻夢洞窟”なんてどうですかねぇ…」








幻夢洞窟？どこかで聞いたような…。









ウィ「かつて不動明王が封印されていた場所であり、エンマ大王様と蛇王カイラ様が決闘した場所でウィス」








ト「あの不動明王が…？」









ナ「エンマ様とカイラ様が決闘した場所ってやばいじゃん…」









A『…私、行って視たい』








ナ「マジで！？怖くないの？」









だって私の方が強いし。








ア「どうやって行く？」








ウィ「なら、うんがい鏡に頼むしかないでウィスね」









A『うんがい鏡？』









ウィ「鏡と鏡の空間をつないでワープすることが出来る妖怪です』








A『じゃあ、いざ、出発！！』









A『あれ？ここって何かのお屋敷？』







着いたはいいが噂の洞窟ではなさそうだ。









目の前にそびえたつお屋敷は、青を基準としたようにも見える。








ナ「なんか違うとこに出たね」








ア「一回屋敷に入ってみようぜ！もしかしたら道を聞けるかも！！」









私は屋敷の中に入ることにした。








長くて暗い廊下を進んでいくと、大きな扉の前にたどり着いた。








どうやら中に人(妖怪？)がいるみたいだ。







私達はばれないように中をのぞく。






中にはブルーグレーの毛皮をまとい、顔が整った美青年が書類に目を通していた。

三十五話　蛇王カイラ→←嬉しいお知らせ！

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