魔界からの訪問者【妖怪ウォッチシャドウサイド】

三十二話　私にとっての「光」 ページ35

すると私たちは光に包まれた…。









目を開けると、そこは朝の学校だった。









A『あれ？私たち、さっきまで夜の学校にいたはず…』









どうやら、夜明けの鐘を鳴らすと自動的に朝になるみたいだ…。









ナ「無事、事件解決してよかったね！」








私達は朝の道を歩いている。








ナ「じゃあ私たちはこっちだから。じゃあね！」







ア「俺もじゃあな！」







アヤ「私も！Aちゃん、じゃあね！」






A『うん。みんなじゃあね！！』






残ったのは私とトウマ君だけだ。






こうして二人だけでいたのはそんなになかった気がする。




何か話したいな。





A『オーガ、すごかったよ』





ト「そう？」





A『うん。かっこよかった。私もみんなに頼られる人になりたいなぁ』







ト「僕はそんなにすごくないよ。最初はね、僕は心の闇を抱えていたんだ」







A『心の闇？』






ト「うん。でもね、ナツメが、『僕はみんなに愛されていて、必要とされている。独りぼっちじゃないよ』って教えてくれたんだ」






ト「だからナツメやアキノリたちは僕の「光」なんだ。AさんにもきっとAさんにとっての「光」みたいな人ががいるんじゃないかな。これは僕の勝手だけど」





トウマ君は少しはにかんで言う。








ト「じゃあ、僕はここだから。気を付けて帰ってね」






A『うん、ありがとう』








トウマ君はマンションの中に入っていった。









私にとっての「光」かぁ…。

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