魔界からの訪問者【妖怪ウォッチシャドウサイド】

十二話 ページ14

〜Aside〜






今日は学校の日だ。







ああー。昨日のことがあるとハルヤ君と話しずらいなぁ。







教室に入るとハルヤ君はすでに来ていた。









A『お、おはよう…』









ハ「おはよう」







あ、よかった。普通に話せる。







気まずい空気じゃ一緒にいられないもんね。









ハ「今日空いてる？」









A『うんん。暇だよ？』








どこか行きたいのかな…？









ハ「じゃあ、4時30分に駅前で待ち合わせね」









A『うん…』









何処に行くのかなぁ…。









授業中は普通で、あっという間に放課後になってしまった。









A『じゃあね…』







ハ「うん。駅前で」






私は家に帰り、身支度をする。






私の家は一軒家で一人暮らしだ。






小さいころの記憶はなくて、どうやってやっていったかはよくわからない。








何でだろう…。







A『あ！時間やばい！！』









私はダッシュで駅前に行った。









4時25分。






セーフ。






駅前ではすでにハルヤ君が待っていた。






A『ごめんね！待った？』(m´・ω・｀)m







ハ「うんん。俺も今来たところ」







ハ「姫の為ならいくらでも待ちますから」ボソッ








A『？なんか言った？』






姫がどうとか…。







前もそんなこと言ってたような。









なんかこうしているとデートしてるみたいで恥ずかしい…。








ハ「いこっか」








A『うん』









A『何所行くの…？』






ハルヤ君は迷いもなくずんずんと進んでいく。








ハ「もうすぐ着くよ」






ハルヤ君に連れられてきたのはとても大きな大木桜の前だった。






A『綺麗…』







ハ「これを見て何か思い出せる？」







何だろう。とても懐かしいような…。








あれ？






なんでこんな時期に桜が咲いているの？







例年よりも遅いなんてことないよ？？






すると、大木の桜が光りだした。






A『なんで…？普通の桜じゃありえない…』






ハ「姫、この桜はあなたの妖気で輝いているんです」






え、私姫じゃないし。






そもそも妖気って何？






なんかのゲーム？





しばらくすると今度は水色に光りだした。






A『こんなの、桜なんかじゃない！！』






それを言った瞬間前が歪み真っ暗になった。

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