魔界からの訪問者2【妖怪ウォッチシャドウサイド】

五十二話　さまよう亡霊 ページ11

ナ「君がさまよう亡霊を見た明人君？」









明人「うん。」









ア「怖かったんだろうけど、話してもらえるかな」









明人「あれは学校の帰りの日のことだったんだ。いつものように帰っていると、道の端っこに黒い靄が見えたんだ。なんだろうと思って追いかけてみるとある家の前で止まった。すると、その靄がこちらを振り返って襲い掛かってきたんだ…！！」









ナ「それは怖かったよね。そのあと、その靄はどうなったの？」









明人「僕を見た後、『此奴じゃない…』って言って消えたんだ」









ト「そのほかに何か言っていたことはある？」









明人「確か、靄が歩いていた時『姫…』って言っていた気がする…」









姫…！？









もうそれハルヤじゃん…！！









でもそんな時期にほっつきあるってる訳ないし…。









私達は明人君の家を後にした。









ア「姫を探してるということはやっぱり酒呑童子の仲間か…？」









もしかして、最近感じた不自然な妖気の可能性も…。









ト「そういえば明人君が言ってたある家って？」









ナツメはその家のことが書いてある地図を見せた。









ア「これどこの家だ？」









私は知っている。









ナ「A知ってる？」









A『うん。だって…』









A『そこ、私の家だから』









全「「「えぇぇぇぇぇぇ！？」」」

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