殺し屋やってるらしい。【浦島坂田船】 (ページ40)

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killing night 39 ページ40

先日の一件で私の足は大きな痣ができてしまい、いい感じに治ってきていたのに完治がまた先延ばしにされた。

定期的にセンラに診てもらうようにうらたに言われた為、センラの部屋へ向かっていた。

「A、センラの部屋行くなら用事あるから俺の部屋来いって言っといて。」

廊下ですれ違ったうらたに頼まれた。もちろん断る理由もないし、都合も良かった為すぐに承諾した。

『センラ、うらたが…』

センラの部屋を開けると同時にセンラを呼んだのだが当の本人のセンラはおらず窓だけが空いていた。

窓から入り込む風がセンラの机の本やら書類をパラパラと開いていて飛んでしまうとよくないから窓を閉めるために部屋の中へ入っていった。

ピシャリと窓を閉めたときに、センラの机の資料に目がいった。

-----＜緑色瞳症候群＞
xxxx年、＊月＊日テロリスト集団が小～高の女学生の50人程拉致した。女学生たちの所在は確認されていなかったが1週間ほどで女学生たちは解放され、家族の元へ戻ることができたが、拉致された女学生は皆、瞳が緑色に変わっていたという事件。----

＂Aは綺麗な目をしとるんやね＂

＂懐かしい緑眼の女がいる＂

私はセンラと志麻に殺されたあの男の言葉を思い出していた。
二人とも私の目のことを言ったのだ。

記事が気になって仕方なく私はまた記事に目を落とした。

---被害者
相田梨沙(18)
相沢ゆき(15)
一ノ瀬A(10)
…

「何しとるん？」

いつのまにいたのか、センラの声で顔をばっとあげる。

『あ、いや…、うらたが部屋に来いって…』

「わかった、A後で話があるからここにおってな。部屋から出たらあかんよ。」

出たら殺す。センラはそんな目をしていた。

それより、一ノ瀬Aって、同じ、名前。
それに私も緑色の瞳だった。