殺し屋やってるらしい。【浦島坂田船】 (ページ10)

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killing night 9 ページ10

まーしーと坂田とセンラが持ち場に着いたのを確認してから俺も高台に移動する。

この間はあっけなく逃げられてしまったから今度は確実に仕留める。

あと、実力を見たい。俺やあいつらを殺せるほどの実力があるのか。

俺が狙った場所、俺にとって最高に都合のいい場所を坂田は的確にターゲットに伝えてくれた。

一歩。そこに足を踏み入れた時に高台から一気に飛び降りる。

ああ、気づいちゃったか、でもその目は本物だ。非情に人を殺してきた目だ。体の動きだって慣れたものだ。

『あ…ぶな。』

「よくもおとなしくここにきたな、自分が殺されるなんて思いつかないだろ。」

『……ああ、さっきの人の仲間、か。』

さっきの人というのは、坂田のことか。

じゃあさっき坂田から依頼を受けている時にはもう坂田も同業者だと気づいていたのか…？

カキンと、金属と金属が擦れるような音がした。

きっと、まーしーの援護だ。あいにく、本人はナイフで届かなかったみたいだけど。

銃弾ナイフで止めるなんてアニメみたいだな、なんて。

でもそれくらいでいい。相手に複数人いることを確認されただけでも上出来だ。銃弾で体を貫いて仕舞えば俺がいる意味がなくなってしまうから。