全部キミのせいだった【センラ】【歌い手】 (ページ7)

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ピンポーン

「はいー」

行く気まんまんだったのにチャイムで邪魔された気分

「.............センくん❓」

え.........❓

俺の名前をセンくんと呼ぶのはあの子しかいないのだ

「実咲......」

『やっぱりセンくんだ‼️ひさしぶり、お母さんがセンくんも帰ってるって聞いてすぐにきちゃった』

実咲ってこんなに明るくてこんなに可愛い子やったっけ

『センくん❓聞いてる❓』

「ああごめん、ちゃんと聞いてるで」

『センくん、ひさしぶりに遊ばない❓』

「ええで、元々そっち行こうと思ってたんやで」

『そうなんだ‼️じゃあちょうどいいね』

ただただ歩く

少しの違和感を覚えながら

多分もう女の子とは遊べないなと考えながら

先輩の言ってたことはおそらくこのことなんだろう

俺は自分が思ってたよりもずっと一途だった

さてどうするか

どうするもこうするも

この感情を伝えてしまうのか❓

昔の結婚の約束だってきっともう覚えてない

相手には彼氏のいる可能性だって考えることができる

一途であるのはわかったことだけど何故こんなに縛られているのだろう

「実咲って彼氏いるん❓」

ふと出た言葉このまま帰るよりかましだと思った

『いないよ』

安心してしまう自分がいる

この感情だけは素直に喜んでもいいだろう

『ねぇ、センくん』

落ち着いた声で君が話し出す

『今回はねただの帰省のために帰ってきたわけじゃないんだ』