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玖拾弐、瞳に宿る想い ページ8

呼び止めたのは奇怪だ。
さきほどまでウバウネを見下し笑みを浮かべていた奇怪とはまるで違う…神妙な顔つきの奇怪だった

「こう言うのはアレだけど、今の君達だと勝てないよ。」

落ち着いた声で告げてくる奇怪にウィスパーは「なぁ〜に言ってるんですか」と奇怪の肩を叩きながらウバウネを倒したあの技の事を言い出した

「確か『不可思議マジック』でしたっけ?それをもう一発だけちゃちゃーとウバウネに打っちゃってくれれば___」

「無理だね」とウィスパーの言葉を遮り奇怪は話を続けた

「アレは君達が体力を削ってくれていたおかげで一発で何とかなったけど、実はあの技…制限があるんだ」

皆、口を揃えて『制限?』と言うと奇怪は答える

「1日1回しか…出来ない」

現在、奇怪の顔は無表情だが申し訳無さそうにうつむくとAは「えっ!でもトンネルの所で1回やって、さっき2回目をウバウネに当てましたよね!?」と言う
確かに2回は放っている。
奇怪はその事についても話す

「それは石を使ってたからね。ほらウバウネが体力を回復してたように僕も同じ事をしていたから…ちなみにさっき使ったのが最後だよ__でも」

奇怪は何か覚悟を決めた顔になると持っていた本に何かを書き込む
すると、Aを含めた妖怪達(ウィスパー以外)に何かしらのオーラが宿った

「これなら…多分、勝てるさ」

「力が溢れてくるニャン!」

ジバニャンがそう言った直後に奇怪の姿が少し揺らめき辺りはザワつく。
ケータは心配したのか「奇怪!」と呼び掛けると笑って「いつものことだよ」と言う。
その顔は本当に何もないようで平然とした表情であり嘘をついていない顔であった

「ウバウネは桜町の駅前にいる。だけど注意してね…さっきより妖気が強いから__それとAちゃん」

「何でしょうか」

「友達は大切かい?」

その質問にAは「大切な…宝物です」と答えると奇怪はフッと笑い

「なら、信じなさい。最後まで…ずっとね」

意味が深そうな言葉を言うと風が吹き奇怪の前髪が揺れる。
チラリと見えた彼の瞳は鮮やかな青みを帯びた紫__桔梗色だった。

玖拾参、いざ、最終決戦!!→←玖拾壱、終らない戦い


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ソルべ(プロフ) - うさぎメガネさん» 最後までありがとうございます!!楽しく読んでいただき光栄です!(*><*) “1つでもリクがアレば”と作品にて書いた通りに遅くなるかもしれませんが三國志編を頑張って書きたいと思います!!うさぎメガネさん本当に最後までお読みになりありがとうございました! (2016年11月7日 3時) (レス) id: 4ad5954d98 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎメガネ - 完結おめでとうございます!!とても楽しく読ませてきただきました!是非三國志編とかも見たなぁ・・・なんて!お願いします!主人公ちゃんが可愛すぎてなんかもっとオロチとのイチャイチャが見たいです!! (2016年11月4日 18時) (レス) id: c7442a37e1 (このIDを非表示/違反報告)
ソルべ(プロフ) - うさぎメガネさん» 初コメありがとうございますッ!!一同(自分しかいないけど)全力で更新に取りかかりたいと思います!最後、どうなるか…楽しみに待っていてくださいね!! (2016年9月27日 2時) (レス) id: 1a43219942 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎメガネ - 初コメいただきます!いよいよ最終決戦ですね!ワクワクします!更新頑張ってください! (2016年9月26日 16時) (レス) id: c7442a37e1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ソルベ | 作者ホームページ:http  
作成日時:2016年9月1日 4時

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