【妖怪ウォッチ】彼岸花と姫金魚草の想い【其ノ参】

(2) ページ22

私と影オロチさんは共にさくら中央シティへ買い物に来たのだけども他人の視線が少し痛い
何故かと言うと影オロチさんはオロチさんと顔が瓜二つであるから凄くカッコいいからであって…すれちがった女性は必ず振り向くほどである。
隣にピッタリとくっついて歩く影オロチさんには申し訳ないが…言わなくては

「すみません…もう少し離れて歩いてくれません？」

「何故だ？」

不思議そうな表情で言葉を返してくれた影オロチさん
いや、うん。そう返ってくるって知ってたけどね…他人の視線が痛いの
主に女性の視線が……
そうは言えずに私は早歩きをする
「待て」と影オロチさんに言われるが私は少し距離を離しながら歩こうとする
けれども影オロチも早く歩き、またピッタリと一緒に歩くようになった

「あの、本当に少し離れて歩いてはくれませんか？」

似たような言葉を二度言う
そして私は先程、言った言葉に付け足すように「他人の視線が痛い」と呟くと影オロチさんは何を思ったのかフッと鼻で笑う

「な、何で笑うんですか」

「いや、別に」

何なんだと思っていると急に手を握られ絡めた…！
コレあれです！恋人繋ぎというヤツだコレ！
自分の顔が少し熱くなるのを感じていると影オロチさんは「照れてるのか？」と少し驚いた表情をするとすぐに意地悪そうな笑みを浮かべる
みるみる私は恥ずかしくなってつい小声で「うるさい」と言ってしまった
きっと影オロチさんに聞こえているだろうなぁ…



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サンセットモールで一通り買い物を終えた私と影オロチさんはカフェ・オ・シャレンヌでひと休みをしていて私がパンケーキを食べていると影オロチさんが「少しくれ」と言うと口を開く

「嫌ですよ…私はしませんからね」

これは察するに『食べさせてくれ』ということなのだろう
パンケーキを待ち構えている
口を開きながら待ち構えているっ…！

私は「あー…」と口を開きながら微動だにせず待ち構えている影オロチさんを何だか可哀想に見えてきてしまい「す、少しだけですよ」と言葉にするとパンケーキを一口サイズに切りフォークに刺して影オロチさんの口へ運ぶ

パクリと食べると「…ふむ。なるほど」と呟いた。
私は「もう一個食べます？」と一応聞くと頷かれる
なら何故、自分のを頼まなかったんですかと言いたい所だがグッと抑えながら交互にパンケーキを食べる

「美味しいな」

と影オロチさんが私に向かってそういうと私も「そうですね」と返した

(3)→←お前を奪えるのなら＿＿(1)

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西 - この方角に福があるはずです

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