最終話、幸多き人生であらんことを ページ17
Aは振り向く
泣いてしまっている姿を見られてしまうが何も言い返すことなど…できなかった。
「愛してました…?それは私の事を好きだったような台詞だな」
眉にシワを寄せていてまるでおかしな事を言っているとでも言いたそうな表情を彼はした
Aは涙を服でぬぐうと「えぇ、好きでしたよ」と告白をすると溜めていた想いが込み上げていき口に出してしまう
さくらニュータウンでの出来事、おおもり山の神社にある神木で口づけをかわし、そして別れ、妖魔界で再開し…等々、今の未来では起こって無い
つまり、別世界(パラレル)で起こったこれまでの話を言ってしまった
普通ならば“何言ってんだコイツ?”で終わるだろうが、オロチは顔を真っ赤に染めると
「お前…お、女だったの…か…?」
だと。
まずそこからだったようだ!
何故に気づかなかったのか不思議で仕方ない
「まぁ、ずっと女性でしたけど…」
というような返事をAはすると
オロチは「そうか…そうなのか…」とブツブツ言い始める
そして考えがまとまったのか「よし」と彼は呟くとこう言ってきたのだ
「実は、この感情は何なのかと悩まされていたが…今やっとわかった気がする__これが恋か…?」
面と向かってそう言われたAは頬が紅色に染まり「それはつまり」とオロチに言うが、
「だが待ってくれ。いきなり過ぎて頭の整理がつかない…」
バッと目の前に手のひらをつき出され
言われてしまう
そりゃそうだ。無意識に意識しまっていた同性が実は異性であって、しかも両思いなど何処を探せばそんな話が出てくるのだ。(だがココにあるわけであって…)
オロチは話を続ける
「そうだな…付き合う事を前提で今は友達として付き合ってはくれないか…?」
Aはニコリと微笑むと「かまいません」と返す。
「待つのは慣れてますから」
「すまないな」
「いいんです。私は待ちましょう…ですが、横取りされても知りませんからね」
Aは少し意地悪そうに笑うとオロチは「それは困るな」と笑ったのであった
二人が正式お付き合いすることは少し先であろう。
過去も未来も変わり記憶さえも変わってしまったが彼女の新たな時間と思い出は刻む…
これで終わり
本当に終わり
そう誰もが思っていた
その夜の出来事
紅い瞳が二人を見ている
ずっと彼女を見ている
その瞳に宿る想いはまるで姫金魚草
「約束…果たしてもらう」
誰にも聞かれないような小さな声で影は呟いた。
<終>
ラッキー方角
西 - この方角に福があるはずです
おみくじ
おみくじ結果は「末凶」でした!
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ソルべ(プロフ) - うさぎメガネさん» 最後までありがとうございます!!楽しく読んでいただき光栄です!(*><*) “1つでもリクがアレば”と作品にて書いた通りに遅くなるかもしれませんが三國志編を頑張って書きたいと思います!!うさぎメガネさん本当に最後までお読みになりありがとうございました! (2016年11月7日 3時) (レス) id: 4ad5954d98 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎメガネ - 完結おめでとうございます!!とても楽しく読ませてきただきました!是非三國志編とかも見たなぁ・・・なんて!お願いします!主人公ちゃんが可愛すぎてなんかもっとオロチとのイチャイチャが見たいです!! (2016年11月4日 18時) (レス) id: c7442a37e1 (このIDを非表示/違反報告)
ソルべ(プロフ) - うさぎメガネさん» 初コメありがとうございますッ!!一同(自分しかいないけど)全力で更新に取りかかりたいと思います!最後、どうなるか…楽しみに待っていてくださいね!! (2016年9月27日 2時) (レス) id: 1a43219942 (このIDを非表示/違反報告)
うさぎメガネ - 初コメいただきます!いよいよ最終決戦ですね!ワクワクします!更新頑張ってください! (2016年9月26日 16時) (レス) id: c7442a37e1 (このIDを非表示/違反報告)
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