【妖怪ウォッチ】彼岸花と姫金魚草の想い【其ノ参】

〜零〜 ページ1

彼女…Aちゃんはあれから何回も何回も何回も…同じ事をやっている
だけども未だに正解にはたどりつけない

では、このルートの正解はなんなのか？

残念ながら僕にもわからないんだ

『結局…無理だったか』

「無理じゃないです」

Aちゃんはまだ諦めない。
あの者と同じ…夜刀神と同じぐらい諦めが悪い
しぶといやつ。僕はそんなやつ嫌いじゃないけど嫌いである
矛盾してる？いやしてないよ。
つまり、どちらかと言えば嫌いと言うことなんだ
嗚呼、そんな自問自答を頭の中で考えてるとまた彼は追突した。
これで何回目だ。
彼の姿は見るに耐えないモノには慣れてしまっている
慣れと言うのは本当に怖いものだ。
“慣れてしまえば怖くない”という言葉を作った人間には何かしらの賞を贈りたいほどにね

パラララッ…と本のページを最初のページへと戻す

またAは彼と出会い特徴の話をする
そして彼は悟るか思い出すかで走って何処かへ行く
その途中で追突してしまう。

それがお決まりのパターンとなりつまらない
そう、つまらない。
つまらない。つまらない。つまらない！！！

僕はまた本のページを最初に戻す。

この本に最後はあるのだろうか

否、この本に最後なんて来ない

納得がいくＥＮＤが来るまで、
僕がそうさせないのだから。

運命はそう簡単には変わらない

その事を踏まえて…ね？

ほら、またやり直しだ。

最終章への鍵は揃っているはずなのに何がいけないのか

彼女のせい？それとも消えたアイツのせい？それともキモチを知った友達のせい？

僕はそう思うと「あ、こうすればいいのか」と言葉を口にし、懐からペンを出すと本へ文を書き込む
今まで自分がしなかった行為ではある…試してみる価値はあった

さて、どうなることやら

僕はそう呟くと今でも覚えている事を思い出していた。

捌拾陸、誰かと見た暗い空→

ラッキー方角

西 - この方角に福があるはずです

おみくじ

おみくじ結果は「末凶」でした！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す