強き妖怪 2【妖怪ウォッチ】 (ページ35)

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第７３話ページ35

～貴方side～
貴「…。」

スッ…と、目を開ける
咲き乱れる桜、大妖魔界と書かれた門…
私達妖怪が暮らす世界、妖魔界だった

オロチ「ルナ…大丈夫か？」

オロチがそう尋ねる
私の目は泣いたせいで、少し赤くなっていた
私は笑って、答える

貴「大丈夫。」

オロチ「そうか…。」

貴「…ねぇ、オロチ。また、ケータ君に会えるよね…。」

オロチ「…会えるさ。信じていれば、必ず会える…。」

貴「そう、ね。」

上を見上げる
また…会えるよね、ケータ君…

オロチ「…なぁ、ルナ。」

貴「…何？」

オロチが口を開く
私は視線をオロチに向けた
彼の表情は、少し堅い

オロチ「聞きたい事がある…良いか？」

貴「？えぇ…構わないけど…。」

オロチ「…。」

オロチは少し間を置いて…

オロチ「…お前の過去を、教えてくれないか…？」

貴「！」

そう、言った

貴「私の…過去…？」

オロチ「あぁ…。嫌なら、無理に言わなくても良いが…。」

貴「…。」

私の過去…
そう言えば、オロチにも話してないな…
今の私がある理由
思い出したくないけれど…
オロチだって自分の過去を話していたのだから…話そう

貴「…わかった。話すわ。」

オロチ「！」

貴「…でも、ここだと無理よ。」

オロチ「…そうだな。俺の家に行こう。」

私達はオロチの家に向かった

ーオロチの家ー
オロチ「…では、話してくれるか…？」

貴「…。」

私は少し間を置き、

貴「…数百年くらい前の、話よ。」

口を、開いた＿＿＿