60 <瑠河> ページ17
『狐丗ー!』
自分の名を呼ぶ声に狐丗は視線を向けた。
「…和抄!あれ、…君小さくなってない?」
『うん、ボクは分身。本体は悪魔のお兄さんを足止めをしてる。ボクも流石に分身でも長く持たないから、君と離れた後の話を伝えるよ』
こんな状況にも関わらず、少し安心した狐丗と和抄(いつものふつうの獣の姿の少し小さい姿)は力の抜けるような会話をした。
狐丗と和抄の姿をその少年は冷たい目で見ていた。
そして和抄は早口だがしっかりと昴の見たことを話した。
『…というわけで彼は君のお母さんに救われて、その後の人間たちの裏切り、それに憎しみを抱き、悪魔に取り付かれてしまったモンデスーンなんだ』
「僕のお母さんを知って…」
『うん。それでね、君には、彼を正気に戻してあげることをして欲しいんだ。話はそこから。人間は確かにひどいと思うよ…でも、村人の愛情も少しは君は知っているはずでしょう?』
「…うん」
『君に終わらせて欲しい。そして彼を助けて欲しいんだ。』
「…!」
『君ならできる、そう思うんだ。みんなも信じてくれている』
和抄の最後の言葉に狐丗は自信なく俯かせた顔をまだ不安げになりながらもあげて笑った。
「そう、だよね、…頑張ってるんだもんね瀬も…昴も、飛鳥も」
『うん』
「僕のお母さんのことを彼は知ってるんだ、なら、僕も知りたい。お母さんが助けた彼はどんな人なのか」
『…うん、なら、頼むよ』
そう言って和抄は獣の姿から人間へと変化した。大きさは小さいままだか狐丗の両手を自分の両手で握る。
何かの温かな光を持って。
しばらくして狐丗から和抄の手が離れる。
「これは…?」
『瀬からの霊力』
「瀬からの…」
『よかったね。兄想いの、弟がいて』
「…うん」
『霊力なら、妖力にも勝てるかもしれないしね』
そう言うと少し離れ冷たく憎しみを込めてこちらを見る彼を見た。
そして狐丗を向き直し笑った。
だんだん姿が消えつつあった。
『ボクも頑張る。狐丗、頼んだよ』
こことは不釣り合いな笑顔で分身は消えた。
* * * + * * * + * * *
あけましておめでとうございます。
あけてしまったということは、冬休みも後少し…
また、更新も止まってしまうかもしれませんが、今年も、妖術師、そして、コラボ☆リア友メンバー、岩埼、水憐、瑠河をよろしくおねがいします!
ちょっと、会話文ばかりで話も進展していませんが、岩埼に任せましょう。
よろしくっ(*`・ω・)ゞ
- 金 運: ★☆☆☆☆
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瑠河 - 卯月ユウさん» い、今、気づいた…!ありがとうございます!二人に迷惑かけないよう三人で頑張ります! (2013年10月21日 5時) (レス) id: 05926b04ec (このIDを非表示/違反報告)
水憐 - 卯月ユウさん» ありがとうございます!三人で完結まで突っ走って行きます! (2013年9月14日 11時) (レス) id: 642eeef69d (このIDを非表示/違反報告)
胡麻 - 卯月ユウさん» 有難うございます!三人で頑張ります! (2013年9月3日 19時) (レス) id: 68aa594dab (このIDを非表示/違反報告)
卯月ユウ(プロフ) - 今日初めて見たのですが続編おめでとうございます!とても面白いですっ!更新楽しみに待っています!これからも頑張ってください (2013年8月30日 18時) (レス) id: 52f94a8716 (このIDを非表示/違反報告)
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