【妖術師】〜番外〜＝陰陽師編＝【コラボ】 ２

５４　＜瑠河＞ ページ11

しばらくして狐はまた村に戻った。
あんな目にあわされてもなお村へ降りて行った。

狐を待ち続けた彼は、今度は村に戻った。
狐の身が心配になったからだ。

久しぶりに村へ降りた彼は、信じられない言葉を聞いてしまった。

「狐はもういない」

村人たちが強力な妖怪が出てきたことで被害が多大にでてしまった。
そして、その時の感情で罪のない狐を消そうとした。
しかし、そこに仕事で来ていた陰陽師に止められ追い出すという形でいろいろな感情を晴らしたらしい。



どうして

どうして


そんな言葉が頭を巡る

あんなに仲良さそうに皆話していたのに…。

あんなに優しいヒトなのに―――。


この村の人たちは勝手だ。

最低だ。

どうしてあの狐がそんな目にあわなければならない？


そしてどうして狐は一度も戻ってきてくれなかった？あってくれなかった？
捨てられたのか？

……許せない…。


【いい道具がいるにょら……】

ぼそりと呟かれた言葉を彼は気づくはずもなかった。




彼はしばらく食べることもせず飲むこともせず、流行病で一度亡くなった。

しかし、いろんな思いから…魂がこの世を、黒いものを抱えながらさ迷っていた。


それは彼の憎悪、悲しみからあふれでるものだった。




【力を貸してやってもいいにょら？】


その声はその抱えた心に大きく響いた。




＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊
ドォン
大きな音で昴は我に返った。

瀬が攻撃したのだろう。

記憶に触れたことで何があったのか、裏にいる物が何かはっきりとわかった。


昴「眼の一番奥だ！いけ！狐丗!!」


昴は残っている力を振り絞り大きく叫んだ。









―――作者より―――
更新とことんしてなくてすみませんでした！
高校にもなって超忙しい文芸部に入った瑠河のバカでした！←
いや、書こうとは思ってるんだよ？
でも、中間あったと思ったら修学旅行、で、俳句の大会！
期末も控えているというw((言い訳するな
はい、えっと変な言い訳はここまでにして内容について。
書ききれなかったことがたくさんあるのでw
彼は亡くなったあと妖堕ちします。
実際、いろんな気持ちはあるものの、大人しい妖怪でした。
しかし悪魔に呼び掛けられ乗っ取られて凶暴化した……ということです。
うむ…すまぬ…タイムラグでだいぶかけなかった…。


これからもこんな亀更新のやつですが、よろしくお願いします！



では、続きは岩埼にまかせましょう！
お願いします！

５５　＜岩埼譲＞→←５３　＜水憐＞

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