【妖術師】〜番外〜＝陰陽師編＝【コラボ】

８　＜水憐＞ ページ9

飛「あの時は瀬に仕事とられたの。」

瀬「ごっめーん。あ、あの時報酬貰えなかった？だったらなおさらごめーんね。」

こいつは本当にむかつく謝り方をする。

飛「報酬のことは気にしないで。それよりも村の人が助かってよかった。」

飛鳥は首を振りながら答えた。

狐「あの時は誰か分からなかったよ。」

和『お互いのこと知らなかったの？』

狐「違うよ。もう会ってた。ただ、いるなんて思ってなかったから。まあ、謝り方ですぐ分かったけど。」

昴「このむかつく？」

狐「そうそう、そのむかつく謝り方で。」

瀬「ひっどーい！瀬くん怒っちゃうぞ。」

ぷんぷんなんて言いながら頬をふくらます瀬。
効果音を自分でいうとは気持ち悪い。

狐「かわいくもなんともないからやめて。」

瀬「これでも女中さんとかに人気なんだよ。」

和『いっがーい！嫌われてるかと思った。』

昴「性格こんなんだしな。」

狐丗も飛鳥もうんうん、と首を振り同意を示す。

瀬「ちょっと〜、お兄さん？喧嘩売ってる〜？何？戦るの？」

昴「そっちがその気ならな。」

瀬「へ〜、怪我して後で泣いてもしーらないっ！」

昴「こっちのセリフだな。」

二人の間にまたもや火花が散る。
どれだけ仲悪いのか。
同族嫌悪、というものだろうか。

狐「はい、ストープ。」

飛「どんだけ血の気が盛んなの。」

昴&瀬「・・・ごめんなさい。」

どうして二人がこんなにも素直なのかって？

それは

瀬「だから、あの、お願いだから。そのぉ、槍をね。うん、どかしてください！」

二人の頭の上に、飛鳥の武器である槍が突き刺さっていたからである。

飛「よいしょっと。ごめんね、狐丗。壁に傷つけちゃって。」

狐「いいよ。気にしないで。」

瀬「なに、お宅の飛鳥ちゃん。あんなに乱暴だったの？」

昴「うん。いつもあんな感じ。」

あら、仲良くなった？

☆★☆★☆

いいえ違います。
全くよくありません。

次は瑠河！
君に決めた！！！

９　＜瑠河＞→←７　＜岩埼譲＞

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