33壱<瑠河> ページ32
妖怪をようやく倒し終わったあと、もちろん話は戻る。
しんと沈黙が続いた。
しばらくして、瀬は楽しそうに昴へと話しかけた。
狐丗が怒鳴って止める声を無視して。
瀬「負け犬お兄さん?一体どうしたのかな?あんな、自信満々だったのにさ〜」
狐「瀬!!いつまで言う気なの!?」
昴は傍にあった岩に軽くもたれかかり、瀬を睨みながら、言葉を返す。
昴「…何が言いたい?」
瀬「いや〜、妖怪倒してるときの様子が違ったからね。いつもより反応が少し鈍かったし。…今でも、平静を装ってるけど、無理してるでしょ?どうしたのかな?っと思ってさ」
飛「…!」
飛鳥が、不安そうに昴の方を見た。
昴はちらっと、睨むように飛鳥の方を見ると、瀬の方へ視線を戻した。
瀬「つまり、モンデスーンとの戦いで何かあったのかどうか、って聞いてんの」
昴「…よく、見てんだな」
瀬「まぁね。記憶力と動体視力もいいからさ。珍しいやつなんか嫌でも忘れられないよ」
ゆっくりと昴へ近づいていく瀬の腕を狐丗が掴む。
狐「もういい加減に…!」
頼「狐丗、黙れ。あと、ちょっとなんだからさ。俺は気になったことは、確かめないと気がすまないんだ」
小さな兄の手を振り払い、冷たい声で言い返した。
瀬「“皆で協力”するんじゃないの?それなのに秘密ごとがあったら、話にならないでしょ?教えてよ〜」
昴「…」
はぁ、とわざとらしく瀬は溜め息をついたあと、
瀬「絶対に言わないって顔だな。それ。もういいや。今から僕が当てるから」
昴「当たってるか分からないけどな」
瀬「陰陽師なめんなよ。心情だって読むことができるんだからさ」
和『それって、偽者陰陽師じゃん』
瀬はそれを聞いてないかのように無視をして、話を始めた。
瀬「じゃあ、単刀直入に言うよ。眼帯、取ってみてよ?」
昴「…・…・…」
瀬「…やっぱりな。図星だ。次に質問、その眼帯って、龍賀一族が滅んだあの事に関係してるのかな?」
と訊くと、ひとつの巻物を取り出した。
和『これは…?』
黙りこむ昴の代わりに和抄が訊いた。
瀬「いろんな一族について書かれた書物。勿論、俺の一族についても書いてある」
久々に狐丗が瀬へ呆れながら言った。
狐「瀬、いつの間に持ち出してきたの…?」
瀬「お兄さんが降りたあと火月に頼んだんだ、あの時からお兄さん怪しかったから」
* * * * * * * *
ビミョーなところで切ります!!
次も、少しだけ書かせていただきます。
すいません…。
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胡麻(プロフ) - なる (2012年9月24日 20時) (レス) id: afb61e7265 (このIDを非表示/違反報告)
胡麻(プロフ) - やっぱ水燐はスゲーな。あそこから繋げるとは! (2012年9月23日 14時) (レス) id: afb61e7265 (このIDを非表示/違反報告)
胡麻(プロフ) - 今…………見て来たんだが、何なんだあれは……(^言^) (2012年9月16日 23時) (レス) id: afb61e7265 (このIDを非表示/違反報告)
胡麻(プロフ) - あ〜……作品、見てなかったわ。見てみるなー (2012年9月16日 23時) (レス) id: afb61e7265 (このIDを非表示/違反報告)
瑠河 - そろそろ、コメント欄を消そうと思うんだけど、どう…?たぶん、蓮さん、ドイツに戻ったんじゃないかな?そんな気がするんだけど…。 (2012年9月16日 23時) (レス) id: 05926b04ec (このIDを非表示/違反報告)
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