消えればいいのに … 。 (ページ26)

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▽look ページ26

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風が穏やかだな、
こう思うのも、病院に入院してからだ。

右手も右足も上手く行かないけど、
とりあえず退院して、
HIROさんに言おうと思う。

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看護師「また来てますよ?ご友人が。」

『 …入れてください。』

看護師「 …、はい。」

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伶菜「 Aちゃん!!! 」

萩花「大丈夫??? 」

璃「右足、右手…冷たいですね。」

美央「 …………。」

『昨日はごめんね、気分がよくなくて…(笑) 』

伶菜「今市さん…のこと。」

『今市…さん?って、隆二くんのこと???どうしたの? 』

美央「 …忘れちゃったんですか? 」

『うん、なんか思い出せなくて。』

精一杯、嘘をついた。
人生で一回だけなら、許してもらえるかな?

でも…2回目なんだよ。
嘘をついたのは。

萩花「 Aちゃん、夏恋が待ってます!!! 」

『会いたいな、夏恋ちゃんに。』

璃「 …………、なんでAさんなの!? 」

『いいの、私でよかったんだよ。』

美央「よく…ないです!!!Aさんは幸せになるべきなのにっ!!! 」

『え…? 』

美央「 Aさんは、今市さんの彼女さんです。いつも笑ってて。すごい幸せそうでした。だけど、あゆみがAのことを、」

『刺して、しまった…? 』

萩花「え…? 」

伶菜「なんで…?? 」

璃「知ってるんですか?? 」

皆が不思議そうに私を見た。
知ってるよ、全部。

『覚えてるもん。(笑) 』

美央「 …よかった。」

萩花「美央…?? 」

美央「確かめたかったんです。Aさんとあゆみ、どっちにつくべきなのか。」

伶菜「そういうことね(笑) 」

璃「とりあえず、車いす…ですね。」

『うん、』

まだ幸せになってたい。
まだここにいたい。
邪魔者は、あゆみなんだよ??

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