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話し合いが終わったあと、ラウールは康二と照と共に康二の部屋へ向かった。
佐久間はリョウを心配してリョウの部屋に残ろうとしたが、昼頃から自身の仕事がある為、渋々職場に戻って行った。
｢リョウちゃんはまだ病み上がりみたいな状態なんだから！！今日は無理しちゃダメだからね！ちゃんと寝てね！！｣
｢ふふっ、佐久間ありがとう。けど、もうそれ何回目だい？｣
リョウは苦笑いしながら佐久間を見送った。というのも、リョウの部屋を出るギリギリまで佐久間はリョウのことを心配して"身体に違和感はないか"、"今日は安静にしてて"などリョウに言葉を挟む余裕さえ与えないままずっと話していた。
｢ちょっと心配症すぎるねぇ…。｣
｢それだけお前を慕ってるんだろう。｣
｢そうだねぇ…。｣
そう言ってまたリョウは苦笑いした。
｢本当に身体に違和感はないんだろうな？｣
｢ダテまで…。もう大丈夫だよ。私はそんなにヤワじゃない。｣
｢そうだけども…。私が言っているのは身体だけじゃない。｣
ダテの言葉にリョウは動きが止まった。
｢…ダテ。｣
ダテは心配そうな表情でリョウを見ていた。
｢リョウ、お前は翔太を…｣
翔太の名前にリョウの瞳は悲しげに照った。
｢…前も言ったよ。今大事なものを間違えるほど馬鹿じゃない。｣
｢その気持ちを疑っているわけじゃない。ただ…。｣
そこまで話してダテは黙ってしまった。何と続けていいのか迷っていた。その様子を察したリョウは
｢私は…ただの一方通行。向こうは何も知らないさ。｣
｢リョウ…。｣
｢それに、私よりも辛いのは…ダテの方じゃないのかい？｣
そう言われてダテはリョウから視線を外した。
｢私は確かに翔太を恋い慕っていたけれど…。
あなたと翔太は…そんな簡単な言葉じゃ言い表せれない。｣
｢…。｣
｢あなたと翔太は…"運命"。その言葉があまりにも似合い過ぎる関係だったじゃないか。｣
｢…。｣
｢ダテ、あなたも大丈夫かい？最悪なことが起きてしまったら…あなたは…翔太を…。｣
｢リョウ…。｣
ダテはリョウの言葉を遮った。
｢とっくに…覚悟は出来ているさ。｣
ダテは表情を変えず窓の外を見ながらそう言った。
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さくら(プロフ) - orikacoさん» コメントありがとうございます！温かいお言葉、本当にありがとうございます、励みになっております！これからも亀更新ではございますが楽しんでいただけるよう精進します！ (2023年2月18日 23時) (
レス) id: 1995ada5eb (このIDを非表示/違反報告)
orikaco(プロフ) - お忙しい中、更新ありがとうございます！久しぶりの更新に歓喜しております( ˊᵕˋ*)さくら様のペースで大丈夫なので、これからも頑張って下さいね。気長に楽しみにしています。 (2023年2月8日 21時) (レス) @page20 id: 95f4d7b396 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 鳥本さん» コメントありがとうございます。お礼を伝えるのが大変遅くなってしまい申し訳ありません。温かいお言葉本当にありがとうございます！ (2023年2月8日 21時) (レス) id: 1995ada5eb (このIDを非表示/違反報告)
鳥本 - すごく面白いです (2021年12月5日 19時) (レス) @page16 id: 68c869632c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら
| 作成日時：2021年6月12日 18時
