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no side
それから、3人は無事外へと脱出することができた。リョウは泣き叫びながら男の名前を呼び、翔太はダテの隣で立ち尽くしていた。
｢なんで…あの方を見捨てた…。なんであの方と一緒にいさせてくれなかった？？なんで、なんで…！！｣
リョウがダテに掴みかかると、翔太はそれを止めた。リョウは翔太に羽交い締めにされながら、
｢あの方がいないと意味が無いのに、なんで！！｣
｢あの状態じゃ、脱出出来たとしても、あの人は助からない。それに、あのままだったら4人とも死んでた。涼太の判断は…間違ってない。｣
泣き喚くリョウを翔太が宥めた。しかしリョウは収まらない。
｢なら、私も見捨てればよかった！あの方がいない人生に…意味なんてない！！｣
するとダテはリョウの胸ぐらを掴み、
｢それでも、あの人が生きろと言った。俺たちは2度もあの人に救われているんだ。救ってもらったこの命、無駄にするわけにはいかない。｣
｢…舘さん。｣
｢涼太…。｣
｢俺を恨んでくれていい。ただ、俺はあの人が最後に託した願い…それを叶えたかった。｣
リョウはその言葉を聞き泣き叫んだ。そうしている間にも敵は執拗に火を放ち続け、こちらの殲滅に躍起になっている。
｢行くぞ。立てるか！？｣
｢…あぁ。舘さん、さっきはすまなかった。｣
｢救えなかったのは本当だ。阿部が謝る必要は無い。今はまず、ここから逃げよう。翔太も、走れる？｣
｢あぁ、俺は大丈夫。｣
｢…！？翔太！！｣
ダテが叫んだその瞬間、翔太に向かって黒い拳大の塊が飛んできた。爆弾だ。
｢翔太！！｣
その叫び声とともに、ダテが翔太を突き飛ばした。
｢涼太ぁぁぁぁ！｣
｢翔太！！涼太！！！｣
直接当たるような最悪の状態は免れた。しかし、涼太は崖から転げ落ちた。翔太とリョウは必死にダテを探そうとするも敵の攻撃は激しく…。
その後戦火に巻き込まれリョウと翔太も離れ離れになり…3人は散り散りになった。
｢俺は爆発に巻き込まれたあと、運よく、とある旅の人に発見されて手当を受けることが出来た。それからその方と一緒に過ごしていて…身体がよくなってからは1人で旅をしながら生きていた。｣
｢私は敵に見つかって追われた中で…川に落ちた。それからここに流れ着いて、佐久間に助けられた。｣
｢それからリョウのことも…翔太のことも…お互いの状態がわからないまま月日が流れた。どこかで生きていることだけを願ってた。｣
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さくら(プロフ) - orikacoさん» コメントありがとうございます！温かいお言葉、本当にありがとうございます、励みになっております！これからも亀更新ではございますが楽しんでいただけるよう精進します！ (2023年2月18日 23時) (
レス) id: 1995ada5eb (このIDを非表示/違反報告)
orikaco(プロフ) - お忙しい中、更新ありがとうございます！久しぶりの更新に歓喜しております( ˊᵕˋ*)さくら様のペースで大丈夫なので、これからも頑張って下さいね。気長に楽しみにしています。 (2023年2月8日 21時) (レス) @page20 id: 95f4d7b396 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 鳥本さん» コメントありがとうございます。お礼を伝えるのが大変遅くなってしまい申し訳ありません。温かいお言葉本当にありがとうございます！ (2023年2月8日 21時) (レス) id: 1995ada5eb (このIDを非表示/違反報告)
鳥本 - すごく面白いです (2021年12月5日 19時) (レス) @page16 id: 68c869632c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら
| 作成日時：2021年6月12日 18時
