検索窓
今日:8 hit、昨日:13 hit、合計:241,951 hit

21 ページ22

no side

「どう思う?」

裏門につくと、リョウはダテに問いかけた。

「ラウールが言う狐の仮面をつけた男は、最近暴れてる異能の男で間違いねぇだろう。」

「やっぱり。」

「となると、またラウールを狙って姿を現すだろうよ。彼が守ってる物を手に入れたいようだしな。」

「…ダテ、あなたはどうする?」

ダテはニヤリと笑い

「しばらくはさっき言った通りにするさ。ここの守護者とやらもやるよ。それが…俺の捜し物を見つけるには、1番いい方法だ。」

「やはり、あなたの捜し物は…。」

続けようとしたリョウの言葉を、ダテは手で制した。

「…ダテ?」

「過去に囚われずに生きろと言われたのにな…。」

そういうダテの顔は切なげで量は何も言えなくなってしまった。

「…。」

「…ははっ、悪い。さっきの言葉は聞かなかったことにしてくれ。」

ダテは自嘲気味に笑うと、ふぅっとため息を吐くと、リョウの方を見て、

「お前は…佐久間たちにどこまで話している?」

その言葉にリョウは切なげな顔で、

「…いくら信用している相手と言えど、なんでも話せる訳では無いよ。面白くない過去なら尚更ね。」

「そうだな。」

「特に…佐久間みたいな純粋な心の持ち主には…知られたくないと思ってしまうものだよ。」

「…。」

そう2人が話していた時、森の木々から急に鳥たちが一斉に飛び立った。

先程とは明らかに違う空気が当たりを包み込んだ。

「リョウ…。」

「わかってる…。」

一瞬変わった空気の中に、2人は人の気配を感じ臨戦態勢をとった。

先程襲いかかってきた男たちとは明らかに空気が違う。比べ物にならない、もっと強い…"何か"を感じた。どこから現れるかわからないその何かに、2人は全意識を集中させた。

22→←20



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (341 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
987人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

さくら(プロフ) - ふさん» コメントありがとうございます!返信遅くなり申し訳ありません!温かいお言葉もありがとうございます!更新再開させていただきます!楽しんで頂けたら幸いです! (2021年3月17日 1時) (レス) id: b581847efb (このIDを非表示/違反報告)
- 更新楽しみにしてます!頑張ってください☆☆☆ (2021年2月16日 21時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さくら | 作成日時:2021年2月3日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。