はじまり ページ1
世の中の人間の、1割にも満たない者が持つと言われている不思議な能力。所謂“異能”
その能力は様々で、あるものは空を飛び、あるものは人の心を読むなど、人それぞれ。
普通の人間は、普通じゃない彼らを怖がり差別した。その力を怖がるあまり、何の罪もない彼らを大人数で攻撃したり、暴言を吐いたり。挙句の果てには家を焼いたり…など。
差別された者の一部は、そんな現状に耐えかねて、自分たちの力を使って報復し、中には暴走する者も増え、更に普通の人間の恐怖を煽った。
──そんな混乱する世の中に、1人の男が現れた。その男は異能を持っているだけでなく、類まれなる頭脳、身体能力、そして話術によって、暴徒化した異能を持つ者をまとめあげ、普通の人間たちに宣戦布告した。
｢この世界を変えてやる｣
その男が率いた異能の集団は、あれよあれよという間に大きくなり、押さえつけようとする人間たちを尽くねじ伏せた。
その男によって世界が本当に変えられるのではと、人々は口々に噂した。
しかしその男の最期は呆気なかった。
それまで隠されていた、その異能の集団のアジトがバレ、夜中のうちに奇襲にあい、たった一夜で壊滅状態に追い込まれた。
そして異能の集団を率いていた男は、建物の爆発に巻き込まれ、炎に包まれ焼け死んだ。
その男を恐れるあまり、普通の人間たちは必要以上の火薬等を使い、近隣の村も爆発に巻き込まれ壊滅状態に陥るなど、被害は甚大だった。
そして、統率者を失ったその集団はあっという間に解体され、戦いは幕を閉じたのだ。
──それから数年後…
争いは無くなったものの、相変わらず異能を持つものが虐げられる世界。
争いが終わっても、差別、偏見、恐怖はなくならない。むしろ戦いのせいで、それらは以前より酷くなった。異能を持っている。それだけで殴られ蹴られ罵声を浴びせられる。
そんな世界の片隅に現れたのは、顔を狐の仮面で隠し、紫色の衣を纏った1人の男。
その男はとある村を一夜で壊滅させ、そして宣言した。
｢こんな世界…なくなってしまえばいい。｣
その男の隣に、白い花の耳飾りをつけ、猫の仮面で顔を隠した青い着物の男を見たのは幻か…？
時を同じく、仮面をつけた異能の男が暴れていると、風の噂で聞いた、赤と黒の着物を着流したひとりの男。何やら胸騒ぎがしたその男は、単身その地へ向かうのだった。
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さくら(プロフ) - ふさん» コメントありがとうございます！返信遅くなり申し訳ありません！温かいお言葉もありがとうございます！更新再開させていただきます！楽しんで頂けたら幸いです！ (2021年3月17日 1時) (
レス) id: b581847efb (このIDを非表示/違反報告)
ふ - 更新楽しみにしてます！頑張ってください☆☆☆ (2021年2月16日 21時) (レス) id: 3ae47a3069 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら
| 作成日時：2021年2月3日 21時
