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それからマンションについてすぐ、翔太くんの部屋を訪れた。帰り道に連絡したから部屋にいることは確認済み。
｢翔太くーん。｣
｢うるさ、声でかい。で、渡したい物って？｣
職場のスーツ姿と違って緩い部屋着の翔太くんが出てきた。ちょっと眠たそう。
まだ9時にもなってないのに…。
｢これ。あの…喫茶店の新メニュー候補だそうです。食べて感想聞かせてほしいって。｣
｢…喫茶店って…"lis blanc"？｣
翔太くんの顔が少し曇る。
｢はい。…一応翔太くんにって舘さんから預かったので。｣
｢…。｣
翔太くんは表情を変えないまま袋を受け取った。そして、
｢…あいつ、元気にしてる？｣
｢あいつって…舘さんの事ですか？｣
｢…。｣
その沈黙を肯定と受け取って、
｢元気ですよ。｣
｢…そっか。｣
そう一言だけ呟いて翔太くんは少し安心したような顔をした。
｢…翔太くん。｣
｢…いや、悪ぃ引き止めて。｣
それだけ話して俺は翔太くんと別れた。
──
それから自室に戻りシャワーを浴び、ふとスマホを見るとメッセージが入っていた。
｢あっ、康二くん。｣
そこには『電話していい？』と書いてあった。俺がいいよと返すと5分後、康二くんから電話がかかってきた。
『もしもーし、めめ？』
｢ふふっ、元気だね。｣
それからどこに行きたいか、どの日に行くかなどわいわい言い合いしながら予定を立てた。
『めめは行きたいとこないん？』
｢うーん…駄菓子屋。｣
『めっちゃ可愛いやん。』
｢そう？｣
可愛い人に可愛いと言われてしまった。
『絶対カメラ持っていくな！あぁ！めっちゃ楽しみや！もう今日寝れんかもしれん！』
｢ははっ、康二くん。まだ先のことなのに。今日から寝られなかったらずっと寝不足だよ。｣
『それくらい楽しみなんやもん！』
電話越しなのに、康二くんが楽しそうにしている顔が簡単に想像できた。
｢じゃあ、康二くん明日も仕事でしょ。そろそろ切るね。｣
『あっ、もうこんな時間かー。あっそうや、
なぁめめ！！』
｢ん？｣
『俺ともっと仲良くなりたいって思ってくれてありがとうな！めっちゃ嬉しい！』
｢それは俺もだよ。｣
『やからな、めめ。お店でも言うたんやけど…俺の事、康二って呼んで！』
｢えっ、でも俺年下だよ？｣
俺が戸惑うと、
『ええの！俺そんなん気にせんから！』
｢わかった…じゃあ、その…おやすみ…康二…。｣
『ふふっ、合格ー！おやすみ、めめ！』
眠れないのは俺の方かもしれない…。
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さくら(プロフ) - (名前)ミオさん» コメントありがとうございます、大変返信が遅くなり申し訳ありません！何度も読んでくださりありがとうございます！今後も楽しめる作品を作っていきたいと思いますのでよろしくお願いします！ (2021年9月4日 21時) (
レス) id: 3b24a3fa1b (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ミオ(プロフ) - このめめこじが大好きで、何度も読みに来ちゃいます (2021年7月30日 0時) (レス) id: dfbbef0672 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 57yｕｋi39ramotiさん» コメントありがとうございます！返信遅くなり申し訳ありません。ゆり組、少し辛い状態ですが今後も見守ってください…(泣) (2020年12月3日 12時) (レス) id: 60e8cc6e09 (このIDを非表示/違反報告)
57yｕｋi39ramoti - あまりのゆり組の大好きさに26話で感動して、大号泣しました。（^0^） (2020年11月22日 18時) (レス) id: a271dce366 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 佐藤さん» ありがとうございます！中々な亀更新になるかもですが、これからも楽しんでいただけると嬉しいです！ (2020年9月26日 8時) (レス) id: aa84f709c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら
| 作成日時：2020年9月3日 21時
