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それから照れがMAXを超えたふっかさんはお盆で岩本くんを叩いてからオーダーを届けに行った。
「へぇー、いいなー。」
そう阿部ちゃんが呟いた。
「阿部ちゃんも、好きな人とかいるの?」
「うーん、ふふっ。内緒。」
そう言ってにこりと微笑んだ。
それから阿部ちゃん、舘さん、岩本くん、俺の4人で世間話をした。怖そうな人だと思ってた岩本くんがめちゃくちゃ甘党で可愛いことが判明し、わりと早く仲良くなった。
しばらくして、
「さーてと、本題に入りましょう。めめのお悩み聞きましょうーの会!」
「…それをここでやります?」
「んっ?目黒なにか悩んでんの?」
そう言って岩本くんは俺を見た。
ちなみにお客さんが減ってきた今、康二くんは舘さんに頼まれて裏でお皿洗い中。
「…まあその、所謂恋の悩みっす。」
「へぇ、目黒みたいなイケメンでも恋に悩むんだな。」
「こう見えてめめは意外とピュアなんだよ。」
「意外と…って。」
阿部ちゃんの言葉に苦笑いしながら
「好きな人がいるんですけど…その、自覚したのが割と最近で…。」
「それって康二のこと?」
「…なんで岩本くん知ってんすか?」
「目黒は結構わかりやすい。この時間だけで察した。」
そう言って岩本くんはニヤニヤしてる。そんなに俺ってわかりやすい?
「で?何に悩んでんの?」
そう言われて俺は言葉に迷ってしまった。
俺が康二くんのこと好きなのは、もうみんな承知の上だが、康二くんに好きな人がいることはきっと誰も知らない。
だからその事は話さないように、慎重に俺の悩みを話した。
「…どうアプローチしていいのかわかんなくて。本気で恋したこと…今までないから。」
「へぇ…意外とピュアじゃん。」
「だから意外ってなんすか。」
岩本くんまでもそう思っているのか…。
「ちなみにどこまで進んでんの?」
「どこまでって?」
「連絡先は?」
「一応、電話とL〇INは知ってます。ただそんな頻繁に連絡はしてないっすね。」
「2人きりで出かけたことは?」
「家まで送ったことはあります。」
「それは出かけたに入るの?」
「この前お泊まりしたんでしょ?」
「そうっすけど。特にこれといって何もなかったっす。」
俺が言うとみんなが頭を抱えた。
「うーん…なんか難しいな。」
「てか康二ってめめのことどう思ってんだろ」
「…それはわかんないです。」
すると、
「みんななんの話ししてるん?」
話題の中心である康二くんが戻ってきた。
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さくら(プロフ) - (名前)ミオさん» コメントありがとうございます、大変返信が遅くなり申し訳ありません!何度も読んでくださりありがとうございます!今後も楽しめる作品を作っていきたいと思いますのでよろしくお願いします! (2021年9月4日 21時) (レス) id: 3b24a3fa1b (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ミオ(プロフ) - このめめこじが大好きで、何度も読みに来ちゃいます (2021年7月30日 0時) (レス) id: dfbbef0672 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 57yuki39ramotiさん» コメントありがとうございます!返信遅くなり申し訳ありません。ゆり組、少し辛い状態ですが今後も見守ってください…(泣) (2020年12月3日 12時) (レス) id: 60e8cc6e09 (このIDを非表示/違反報告)
57yuki39ramoti - あまりのゆり組の大好きさに26話で感動して、大号泣しました。(^0^) (2020年11月22日 18時) (レス) id: a271dce366 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 佐藤さん» ありがとうございます!中々な亀更新になるかもですが、これからも楽しんでいただけると嬉しいです! (2020年9月26日 8時) (レス) id: aa84f709c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:さくら | 作成日時:2020年9月3日 21時