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｢す、すいません！！｣
mm｢えっ？なんで…？｣
俺と目が合うなり彼は勢いよく頭を下げた。
あまりの勢いのよさに首の骨が折れてしまうんじゃないかと思った。
｢そ、その…あまりにも…綺麗やったんで。｣
mm｢…？｣
少し訛りのある話し方と、いまいちわからない話の内容に、俺は首を傾げた。
｢あっ、あの…。｣
mm｢何がですか？｣
｢えっ？｣
mm｢何が、綺麗だったんですか？｣
俺がそう聞くと、彼は目を丸くして、けどすぐおどおどした様子で、
｢あなたが…その…。さっきの風景と…あなたがあまりにも綺麗やったんです…。｣
mm｢…俺？｣
彼は少し戸惑いながらカメラを操作し、俺の方に差し出した。
彼がみせてくれた画面には、先程の風に巻き上げられた桜と、橋にもたれる俺の姿が写っていた。
mm｢…。｣
｢あまりにも綺麗やったんで…つい許可もなくシャッターきってしまいました。ほんますいません！｣
彼がまた頭を下げた。
カメラを下げてる細い首が折れそうだ。
mm｢別にいいっすよ。減るもんじゃないし。｣
｢えっ…。｣
mm｢むしろ、そんなかっこよく取ってもらってありがとうございます。｣
｢…。｣
俺がそう言うと彼の頬が少し赤くなった。
mm｢カメラの仕事とかされてるんですか？｣
｢いや、これは趣味なんです。風景とか色々とるんが好きで…。｣
mm｢そうなんですか。てっきりプロの方かと思いました。｣
｢そ、そんな良いもんちゃいますよ！｣
そう言ってまたあわあわする彼は…可愛らしいという言葉が似合うなと思った。
mm｢名前…、聞いてもいいですか？｣
目の前のその彼に、少し興味を持った。
普段なら、こんな風に俺から人に名前を尋ねるなんてことはしない。
けれど、なんとなく…そう、なんとなく興味を持った。
｢あっ、えっ？俺のですか？｣
mm｢それ以外誰のこと聞くんですか？｣
｢あっ、ほんまですね。俺、向井康二です。｣
mm｢向井康二…。｣
すると今度は彼が、遠慮がちに俺に名前を尋ねた。
mm｢目黒蓮です。｣
kj｢えっ、びっくりするくらい名前までイケメンですやん。｣
mm｢そうですか？｣
kj｢俺が今まで知り合った中ではトップに入ると思います。｣
mm｢へぇ…。｣
それから少しだけ彼と特に中身のない話をして、お互い反対の方向へと歩いていった。
これが俺と、向井康二の出会いだった。
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さくら(プロフ) - (名前)ミオさん» コメントありがとうございます、大変返信が遅くなり申し訳ありません！何度も読んでくださりありがとうございます！今後も楽しめる作品を作っていきたいと思いますのでよろしくお願いします！ (2021年9月4日 21時) (
レス) id: 3b24a3fa1b (このIDを非表示/違反報告)
(名前)ミオ(プロフ) - このめめこじが大好きで、何度も読みに来ちゃいます (2021年7月30日 0時) (レス) id: dfbbef0672 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 57yｕｋi39ramotiさん» コメントありがとうございます！返信遅くなり申し訳ありません。ゆり組、少し辛い状態ですが今後も見守ってください…(泣) (2020年12月3日 12時) (レス) id: 60e8cc6e09 (このIDを非表示/違反報告)
57yｕｋi39ramoti - あまりのゆり組の大好きさに26話で感動して、大号泣しました。（^0^） (2020年11月22日 18時) (レス) id: a271dce366 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - 佐藤さん» ありがとうございます！中々な亀更新になるかもですが、これからも楽しんでいただけると嬉しいです！ (2020年9月26日 8時) (レス) id: aa84f709c8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら
| 作成日時：2020年9月3日 21時
