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次の週初め、久しぶりにいつもの時間に家を出た。
あのサラリーマンや、ランドセル重たそうに背負った子と久しぶりにすれ違った。たった数日、出る時間帯を変えてただけやのに…と不思議な感覚。
駅までの道は、なんかいつも以上に足どりが軽くてウキウキしてた。
駅に着くと、改札の手前にいる彼の姿が見えた。ほんの少し眠そうな顔をして立っている姿が、朝からやけに眩しい。
｢めめー！｣
｢おはよう、康二くん。｣
俺の声に気が付いて、こちらに軽く手を振りながら笑うめめが可愛い。普段クールやのにこんな姿見たら女の子たち倒れてまうで。
｢ふふっ、なんか照れるな。｣
｢一緒に行くの久しぶりだね。｣
一緒に学校に行こうと誘ってくれたのはめめの方からやった。
ここ数日は気まずさと苦しさから、俺が学校に行く時間をずらしていたから、めめと通学するのはホンマに久しぶり。
それに、前までは偶然同じ時間に乗っとるだけで、約束してたわけやなかったし…。やから今日はなんか不思議な気持ち。
｢めめに誘ってもらって嬉しかった。｣
｢一緒に行きたかったから。｣
そう言って照れくさそうに笑うめめを見ると俺まで照れてしまう。
｢あっ、もうすぐ電車来ちゃう。｣
｢うわ、ほんまや！！｣
慌てて乗り込んだのはいつも乗っていた時刻の電車。今日も人が多いから座席には座らず立ったまま学校の最寄り駅まで乗る。
──ここ数日は1人やった。
前は1人で乗るのが当たり前やったのに。
それを寂しいと感じたのは、めめと一緒に乗ることがいつの間にか当たり前になってたから…。
たった数日のはずやのに、慣れてたはずの1人の登校が寂しくて、物足りなくて…。
やから、今日がホンマに幸せ。
｢康二くん、大丈夫？｣
｢おん、大丈夫やで｣
そんな風に考えてボーッとしてたからか、めめは少し心配そうな顔で俺の事を見つめてきた。そんな目で見んといてくれ、心臓がアウトや…。
｢康二くん顔赤い。｣
｢そ、そりゃこんな近くにおったら…なんかもう照れてまうやん。｣
改めて距離の近さを実感して胸の高鳴りが最高潮になった。
｢普段誰とでも距離近いのに。｣
｢めめは特別やもん。｣
｢特別？なんで？｣
そう言って俺の方を見るめめの顔はニヤニヤしてて、
｢い、今は言わへん！｣
｢ふーん。｣
俺の反応に、めめは悪戯な笑みを浮かべて俺に耳打ちしてきた。
｢2人きりの時なら言ってくれるんだ？｣
待って、俺学校着く前に寿命尽きてまう…。
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さくら(プロフ) - knoeingさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて光栄です！！これからも亀更新ではございますが楽しんで頂けるよう頑張ります！ (2022年7月19日 0時) (
レス) id: e33786f07c (このIDを非表示/違反報告)
knoeing(プロフ) - 更新ありがとうございます！最高 (2022年7月16日 4時) (レス) @page31 id: 8db7271f25 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - サリーさん» はじめまして、コメントありがとうございます！返信が遅くなり申し訳ないです。一気に読んでくださったんですね！お褒めの言葉をこんなにも頂けて嬉しくて私が震えております。これからも亀更新ではございますが、楽しんで頂けるよう頑張ります！ (2022年5月25日 23時) (レス) id: 0d68adfc7b (このIDを非表示/違反報告)
サリー(プロフ) - はじめまして。アップルティーいっきに拝読させて頂きました。初めて長編のmmkjに触れたのですが、他cpとの絡み、素敵なkj君のお友達まで素晴らしい世界観に震えております‥！他作品も読ませて頂きますね！続き、楽しみにお待ちしております。 (2022年5月21日 15時) (レス) @page26 id: d5b5a4f349 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - イサさん» コメントありがとうございます、大変返信が遅くなり申し訳ありません！温かいお言葉ありがとうございます！中々の亀更新ですが、これからのそれぞれの組み合わせの展開も楽しんで頂けるよう頑張ります！薔薇の方も必ず更新しますのでよろしくお願いします！ (2022年1月16日 0時) (レス) id: 3b24a3fa1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら
| 作成日時：2021年10月22日 18時
