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目の前の状況に頭が追いつかん。
俺は友達2人と見るつもりでここに来たのに。
目の前におるんは紛れもなくめめで…
｢あ、あれ？あいつらは？｣
震える声を出来るだけ誤魔化しながら俺はめめにそう言った。けどめめは答えず驚いたような顔で俺を見とる。
ちょっ、なんで答えてくれへんの？？てかめめ1人？ラウールは？？一緒に見るって言うてなかった？？
慌てて友人2人に連絡をしようとしたとき、優しい匂いと温かさに包まれた。抱きしめられていると気づいたのは少ししてからやった。
｢め、めめ？？｣
｢康二くん…｣
これは現実？俺、めめに抱きしめられてる…？失恋のショックでとうとう脳内が都合のいい幻を見せてきたんかな？
それにしては感触がリアル…てか苦しい！
｢めめ、く、苦しい…。｣
｢あっ、ごめん。｣
俺の言葉にめめは少し抱きしめる力を弱めたけれど、抱きしめている手を俺から離すことはせんかった。
｢康二くん。｣
｢めめ…。｣
いつも聞いてるはずの俺の名前を呼ぶ声が、今日はあまりにも嬉しそうで、そして優しくて、胸がぎゅっと鷲掴みにされているようだった。
｢会いたかった。今日ずっと康二くんのこと考えてた。｣
｢…。｣
"たった1日会わなかっただけやんか。"
"大袈裟すぎん？感動の再会みたいになっとんで"
なんて、いくらでも言葉は頭に浮かぶのに口に出来ないのは、彼がそう言いながら俺を抱きしめる腕に再び力が入ったから。
｢康二くん…？｣
何も言わない俺を、少し不安そうな表情でめめが俺の顔を覗き込んだ。俺は苦しいやら混乱してるやらで目が回りそうで、慌ててめめから目線を外した。
｢ごめん、今何が起きとるかわからんくて…。｣
｢俺もわかんない。けどもう今はそんなこと気にならないくらい嬉しい。｣
めめがそう話す声が本当に嬉しそうで、俺はどうにかなってしまいそうやった。
｢ねえ康二くん。｣
｢な、何？｣
｢俺、康二くんと花火見たい。｣
｢えっ…？｣
その言葉に俺は思わず顔を上げた。目線の先には優しく笑うめめがおって…
｢俺と…？｣
｢うん、康二くんと。｣
｢それって…｣
そこまで口にしたのに、その次の言葉を出すのを躊躇った。やって、めめの好きな人は俺やない…。はっきり聞いたやん、あの時に。深い意味なんてない。今俺が抱きしめられとるんも仲のいい先輩に会えたから、ただそれだけ…
そう思っていたのに、
優しい声で聞こえてきたのは
｢俺、康二くんのことが好きだよ｣
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さくら(プロフ) - knoeingさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて光栄です！！これからも亀更新ではございますが楽しんで頂けるよう頑張ります！ (2022年7月19日 0時) (
レス) id: e33786f07c (このIDを非表示/違反報告)
knoeing(プロフ) - 更新ありがとうございます！最高 (2022年7月16日 4時) (レス) @page31 id: 8db7271f25 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - サリーさん» はじめまして、コメントありがとうございます！返信が遅くなり申し訳ないです。一気に読んでくださったんですね！お褒めの言葉をこんなにも頂けて嬉しくて私が震えております。これからも亀更新ではございますが、楽しんで頂けるよう頑張ります！ (2022年5月25日 23時) (レス) id: 0d68adfc7b (このIDを非表示/違反報告)
サリー(プロフ) - はじめまして。アップルティーいっきに拝読させて頂きました。初めて長編のmmkjに触れたのですが、他cpとの絡み、素敵なkj君のお友達まで素晴らしい世界観に震えております‥！他作品も読ませて頂きますね！続き、楽しみにお待ちしております。 (2022年5月21日 15時) (レス) @page26 id: d5b5a4f349 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - イサさん» コメントありがとうございます、大変返信が遅くなり申し訳ありません！温かいお言葉ありがとうございます！中々の亀更新ですが、これからのそれぞれの組み合わせの展開も楽しんで頂けるよう頑張ります！薔薇の方も必ず更新しますのでよろしくお願いします！ (2022年1月16日 0時) (レス) id: 3b24a3fa1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら
| 作成日時：2021年10月22日 18時
