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後夜祭の花火が始まるまであと少し。
去年も友達2人と見た。
3人で"色気ないな〜"なんて話しながら。
その時はグラウンドで見たんよな。近くにおる女の子たちが後夜祭の花火の言い伝えの事を話してて、俺らにはまだまだ縁遠い話やわ、とか、来年は恋人と見るぞー！とかアホみたいに盛り上がってたな。
たった1年前やのに、何年も前みたいにすごい懐かしく感じる。それくらい今日までが目まぐるしかった。
電車の中で一目惚れして…まあまだその時は恋やと思ってなかったけど。そこから奇跡的に仲良くなれて嬉しくて。胸が高鳴るってこういうことなんやろうなって。
彼の笑顔に、言葉、仕草に胸がいちいちキュンとしたり苦しかったり。
気づけばこの想いはどうにもならんくらい大きいものになってしまって、俺は身動き出来ずに苦しんでる。
いっその事、面と向かって振られてしまえば楽やと分かっているのに、せめて仲のいい｢先輩｣と｢後輩｣でいたい…なんてわがまますぎて自分でも自分が嫌になりそうや。
それやのに上手く彼の顔が見れんくて変な態度ばっかり取っとるから、結局前のままなんていってないのに…。
｢…めめ。｣
あぁまた…。
自分から距離を取るようなことをしておいて、それでも好きで、会いたいって思うなんて、ホンマに都合がいい。女々しい。
気がつけば友達2人に教えてもろうた教室の前まで来てた。
教室には明かりはついてないけど、どうやら中に人がおるのは影でわかった。
｢…。｣
友達2人は色々察しとるようやけど、文化祭の間敢えて深いことは聞いてこんかった。彼等の優しさや。こんな俺やのにいつもと変わらず接してくれた。部活の担当もあったのに、2人はそれぞれ時間をずらして、どちらかが1人は俺と一緒にずっとまわってくれるように、俺を1人にせんようにしてくれた。
ホンマにええ友達や。
やから、最後くらいビシッとしなあかんな！！
悔いのないように3人で楽しもう！！
そう思って自分の頬をペチペチと叩いて気合いを入れた。
｢よし！｣
そう小さい声で自分に喝を入れ、空き教室のドアを開けた。
｢失礼しまーす…？｣
なんて、ちょっとふざけた口調で言いながら教室に入った瞬間、俺は驚いて立ち尽くしてしまった。
｢えっ…｣
｢あっ…｣
待って、なんで？？どうして？？
目の前におったんは俺の友達2人やなくて…
｢め、め？｣
｢康二くん…！？｣
驚いたような顔をしてこっちを見てるめめやった。
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さくら(プロフ) - knoeingさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて光栄です！！これからも亀更新ではございますが楽しんで頂けるよう頑張ります！ (2022年7月19日 0時) (
レス) id: e33786f07c (このIDを非表示/違反報告)
knoeing(プロフ) - 更新ありがとうございます！最高 (2022年7月16日 4時) (レス) @page31 id: 8db7271f25 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - サリーさん» はじめまして、コメントありがとうございます！返信が遅くなり申し訳ないです。一気に読んでくださったんですね！お褒めの言葉をこんなにも頂けて嬉しくて私が震えております。これからも亀更新ではございますが、楽しんで頂けるよう頑張ります！ (2022年5月25日 23時) (レス) id: 0d68adfc7b (このIDを非表示/違反報告)
サリー(プロフ) - はじめまして。アップルティーいっきに拝読させて頂きました。初めて長編のmmkjに触れたのですが、他cpとの絡み、素敵なkj君のお友達まで素晴らしい世界観に震えております‥！他作品も読ませて頂きますね！続き、楽しみにお待ちしております。 (2022年5月21日 15時) (レス) @page26 id: d5b5a4f349 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - イサさん» コメントありがとうございます、大変返信が遅くなり申し訳ありません！温かいお言葉ありがとうございます！中々の亀更新ですが、これからのそれぞれの組み合わせの展開も楽しんで頂けるよう頑張ります！薔薇の方も必ず更新しますのでよろしくお願いします！ (2022年1月16日 0時) (レス) id: 3b24a3fa1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら
| 作成日時：2021年10月22日 18時
