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｢阿部ちゃん？｣
返答のない俺に、心配した表情で話しかけてくれる目黒。
｢あっ、ごめんね。｣
｢俺こそ…変なこと言っちゃった？｣
｢ううん、むしろスッキリした。｣
｢スッキリ？｣
不思議そうな顔で俺を見てる目黒が面白くて少しだけ笑ってしまった。
｢今まで自分でもわかってなかったんだ。けど理解できたらスッキリした。｣
｢…?｣
俺の言葉にめめが首を傾げた時、その後ろから凄い勢いで走ってくる可愛いアイツが見えた。
｢あーべーちゃーーん！！めめ！｣
俺たち2人に駆け寄ってきた佐久間は結構な距離走ってきたにも関わらずほとんど息が上がってない。運動神経はお世辞にもいいとは言えないけど体力は底なしだ。
｢もう佐久間、後輩びっくりしてるよ｣
｢にゃはは、阿部ちゃんが見えて嬉しくなっちゃった！｣
そう言ってキラキラした笑顔を俺らに向けた。その笑顔に胸が高なった。
｢じゃあ、俺はクラス戻ります。｣
｢えー、めめ行っちゃうの？｣
｢そろそろ行かないとラウール怒らせるんで。｣
そう言って去っていくめめの後ろ姿が少し寂しそうに見えたのは気のせいだろうか？
｢そう言えば佐久間、ここに来て大丈夫なの？｣
｢大丈夫！俺さっき交代したから！｣
｢もうそんな時間か。俺も1回クラスに戻って交代しなきゃ。｣
｢やったー！今から阿部ちゃんと回れる！！！｣
そう言って俺の周りをぴょんぴょん跳ねるような佐久間が小動物みたいで可愛い。
｢ほらほら、佐久間落ち着いて。｣
｢だって昨日からずっとこの時間が楽しみだったもん。｣
｢ふふっ、寝不足になってない？｣
｢佐久間さんは3時間くらいが1番動けるんだぞ！｣
｢そっか。それなら大丈夫…なのかな？｣
俺の言葉に佐久間は笑いながら
｢ほらほら！行こうよ、阿部ちゃん！！｣
そう言って俺の手をとった。かと思ったら凄い勢いで引っ張られた。
｢ちょっ、佐久間ー！！｣
｢レッツゴー♪｣
楽しそうに俺を引っ張って走る佐久間。楽しそうな笑顔が本当に眩しくて、それだけで俺も嬉しくなる。心が温かくて幸せな気持ちになる。
あぁ、なんで今まで気づかなかったんだろうな。
自分が佐久間に抱く気持ちがこんなに大きいものだって。
｢ねぇねぇ阿部ちゃん！｣
｢どうしたの佐久間？｣
走りながら佐久間は俺の方を振り向き、
｢今からいっぱい一緒に楽しもうね！！｣
その笑顔に俺もつられて頬が緩む。
｢当たり前じゃん！｣
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さくら(プロフ) - knoeingさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて光栄です！！これからも亀更新ではございますが楽しんで頂けるよう頑張ります！ (2022年7月19日 0時) (
レス) id: e33786f07c (このIDを非表示/違反報告)
knoeing(プロフ) - 更新ありがとうございます！最高 (2022年7月16日 4時) (レス) @page31 id: 8db7271f25 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - サリーさん» はじめまして、コメントありがとうございます！返信が遅くなり申し訳ないです。一気に読んでくださったんですね！お褒めの言葉をこんなにも頂けて嬉しくて私が震えております。これからも亀更新ではございますが、楽しんで頂けるよう頑張ります！ (2022年5月25日 23時) (レス) id: 0d68adfc7b (このIDを非表示/違反報告)
サリー(プロフ) - はじめまして。アップルティーいっきに拝読させて頂きました。初めて長編のmmkjに触れたのですが、他cpとの絡み、素敵なkj君のお友達まで素晴らしい世界観に震えております‥！他作品も読ませて頂きますね！続き、楽しみにお待ちしております。 (2022年5月21日 15時) (レス) @page26 id: d5b5a4f349 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - イサさん» コメントありがとうございます、大変返信が遅くなり申し訳ありません！温かいお言葉ありがとうございます！中々の亀更新ですが、これからのそれぞれの組み合わせの展開も楽しんで頂けるよう頑張ります！薔薇の方も必ず更新しますのでよろしくお願いします！ (2022年1月16日 0時) (レス) id: 3b24a3fa1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら
| 作成日時：2021年10月22日 18時
