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俺の言葉に佐久間は驚いた顔をしていた。"びっくり"というより、キョトンとしている。
｢阿部ちゃん？｣
｢は、はい。｣
佐久間に名前を呼ばれ何故かかしこまったような返事をしてしまった。すると、
｢一緒に見ないつもりだったの？｣
｢えっ？｣
｢えーー、阿部ちゃん今の今まで俺と一緒に花火見るって思ってなかったの？？ショック！！！｣
佐久間はそう言って頭を抱えた。
どうやら佐久間は俺と花火を見るつもりでいてくれてたらしい。俺は慌てて
｢あっ、いやその…ちゃんと誘ってなかったなって思って。色々あったし。｣
｢うぐっ…それは俺のせいでもある。｣
佐久間は大ダメージを負ったような仕草でわかりやすく凹んでしまった。
｢あれは俺の事を思っての行動だから佐久間は悪くないよ。｣
｢阿部ちゃん…。｣
｢それに改めて誘った理由は、他にもあるよ。去年までは2人きりじゃなかったからね。｣
去年まではふっかたちいつものメンバーで見てた。
｢本当だ！2人きりは初めてだね！！｣
｢佐久間は…嫌じゃない？俺と二人きりなの。｣
俺がそう聞くと、佐久間はまた驚いたような顔で、
｢なんで？いつも一緒にいるじゃん！！阿部ちゃんと2人きりで花火見れるなんて嬉しい以外の言葉が見つからないよ！！｣
キラキラとしたその笑顔が俺の胸を高鳴らせた。おかしいな、俺いつもこんなんだったっけ？
｢良かった。｣
佐久間が誘いをOKしてくれた事が嬉しい。一緒に見れることが嬉しい。こんな風に思うのは、この文化祭が高校生活最後だから？それとも…
｢阿部ちゃんが喜んでくれるなら俺何でもするよ！｣
｢何でもは言い過ぎだよ。｣
｢それくらい阿部ちゃんの事が大事だってこと！！｣
｢ふふっ、ありがとう。｣
そんな話をしてるとあっという間に塾についてしまった。佐久間とは今日はここでサヨウナラだ。
｢塾頑張ってね！｣
｢うん、頑張ってくる。｣
｢明日一緒に回る事忘れないでよ！！｣
｢忘れないよ。佐久間こそ、テンション上がりすぎてすっぽかさないでね！｣
｢にゃはは、大丈夫だよ。｣
そんな言い合いをして、俺は塾に入る。佐久間は俺が入るまで見送ってくれる。それが本当に心強かった。
｢行ってらっしゃーい！！｣
その言葉が照れくさい。けれど俺にとって1番の励みだ。
ねぇ、佐久間。
俺が今佐久間に抱いてるこの想いがまだなんなのかはっきり分からないけど…。
君と一緒に居たいって…後夜祭で見る花火に、願ってもいいかな？
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さくら(プロフ) - knoeingさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて光栄です！！これからも亀更新ではございますが楽しんで頂けるよう頑張ります！ (2022年7月19日 0時) (
レス) id: e33786f07c (このIDを非表示/違反報告)
knoeing(プロフ) - 更新ありがとうございます！最高 (2022年7月16日 4時) (レス) @page31 id: 8db7271f25 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - サリーさん» はじめまして、コメントありがとうございます！返信が遅くなり申し訳ないです。一気に読んでくださったんですね！お褒めの言葉をこんなにも頂けて嬉しくて私が震えております。これからも亀更新ではございますが、楽しんで頂けるよう頑張ります！ (2022年5月25日 23時) (レス) id: 0d68adfc7b (このIDを非表示/違反報告)
サリー(プロフ) - はじめまして。アップルティーいっきに拝読させて頂きました。初めて長編のmmkjに触れたのですが、他cpとの絡み、素敵なkj君のお友達まで素晴らしい世界観に震えております‥！他作品も読ませて頂きますね！続き、楽しみにお待ちしております。 (2022年5月21日 15時) (レス) @page26 id: d5b5a4f349 (このIDを非表示/違反報告)
さくら(プロフ) - イサさん» コメントありがとうございます、大変返信が遅くなり申し訳ありません！温かいお言葉ありがとうございます！中々の亀更新ですが、これからのそれぞれの組み合わせの展開も楽しんで頂けるよう頑張ります！薔薇の方も必ず更新しますのでよろしくお願いします！ (2022年1月16日 0時) (レス) id: 3b24a3fa1b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら
| 作成日時：2021年10月22日 18時
