第24話 ページ24
……
iw「…太様、翔太様！」
nb「…んっ？えっ…照？」
聞きなれた声に呼ばれ目を覚ますと、そこには今日は1度も見なかった照が、俺の前にしゃがんでいた。
nb「照…今日休みなんじゃ…？」
iw「本日の夜の当番を、無理に言って私に変わっていただきました。翔太様、こんなとこで寝ては風邪をひいてしまいます。」
nb「…いいよ。風邪ひいて熱出して、明日パーティーに出れなくなった方が好都合だよ。」
iw「それはちょっと…。
それに、翔太様…お忘れかもしれませんが、…明日は翔太様にとって特別な日なはずです…。」
nb「…どういうこと？特別な日？したくもない婚約させられて、跡継ぎにされるのが？」
照の言っている意味がわからなかった。照は少し悲しそうな顔をして
iw「すみません、少し口が軽かったようです。お許しください。」
nb「…いいよ。こっちこそ八つ当たりばっかりでごめん。」
iw「…翔太様…素直ですね？」
nb「うるさい！今のなし！」
照はふふっと笑うと俺を立ち上がらせ、俺をベッドの方へと促した。ベッドに座り込むと、照は俺に着替えを渡してくれた。
iw「…なんでこの服？」
nb「お気に召しませんでしたか？」
iw「いや…なんか寝るにしては何かいつもと違う服だなって。」
照が俺に手渡してくれたのは、白のワイシャツに黒のズボン。そして何故か靴下まで。
少し疑問に思いながらも着替えていると、照は部屋にある机にコーヒーカップを置きながら、
iw「きっと翔太様は眠れないだろうと思いまして…。少しだけ、私と語りませんか？」
nb「めずらしいね、照がそんなこと言うなんて。」
iw「男同士語り合った方が、気が楽になることもありますよ。こんな夜なら尚更です。」
nb「…俺、愚痴が山ほどあるよ、覚悟して。」
iw「お手柔らかに…。」
そう言って俺たちは笑った。
照は俺に甘めのカフェオレを用意してくれた。せっかくだから照も飲みながら話そうと言うと、彼はココアに砂糖を入れて飲んでいた…。
顔に似合わず甘党だ…。
そして俺たちが話に夢中になっていると、部屋の時計が鳴り響いた。
12時を告げる鐘が鳴ったのだ。
nb「…きちゃったか。」
iw「翔太様…。」
nb「照、そんな悲しそうな顔しないでよ。」
iw「…申し訳ありません。」
そう言うと彼は椅子から立ち上がり
iw「…片付けてきます。翔太様はゆっくり休んでください。今日は星が綺麗ですよ。」
そう言って部屋から出ていった。
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youjin(プロフ) - みかぷさん» コメントありがとうございます！あまりにも見切り発車になってしまった為、なんとかハッピーエンドにすることができて私も安心しております(泣)つたない私の作品を最初から見てくださり好きだと言ってくださってありがとうございます！ (2020年4月2日 20時) (
レス) id: 9f973415f0 (このIDを非表示/違反報告)
みかぷ(プロフ) - コメント失礼します！更新最初からずーーっと見ててものすごく好きです！！完結おめでとうございます！！最後の最後でお父様にバレずにくっついてほんとにホッとしました笑お疲れ様でした!!! (2020年4月2日 19時) (レス) id: 7be4d62213 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：さくら | 作成日時：2020年3月11日 19時
