YOU IN (ページ30)

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大切だからページ30

___you side.

ユナ「は〜〜やっぱり挨拶は緊張するわ〜」

ソウォン「A、大丈夫だった？」

久しぶりのみんなへの再会…

もちろん緊張しかしないし怖かったけど、

今までと変わらないみんながそこに居て、

少しだけ、ほんの少しだけ安心した。

リン「でも、本当にみんな良い人そうですね。なんか1人ちょ〜っとだけ怖い人いましたけど！」

…きっと、京介のことだろう

挨拶の間、1度も目が合わなかったのが唯一京介

京介は、勝手にいなくなった私に対して

まだ怒っているんだろうな

『今更、なんのつもり？？？』とでも思ってるんだろうな

…いろいろ考えたら、またキリがないな

『わたし、ちょっとトイレ行ってくるね』

そう行って、トイレに向かった時

「A」

聞きなれた声が聞こえた方を振り返ってみると

『…威尊…』

威「今、ちょっとだけいい？」

威尊に連れられて、小さな空き部屋に2人で入る

『あの、威尊…』

威「Aはさ、なんで居なくなったん？」

ああ、やっぱり、威尊は威尊のままだ。
真っ直ぐな目で、真正面からぶつかってくる

威「しかも、俺らに何も言わずに。一言くらいあっても良かったんちゃう？？」

威尊の言う通りだ、反論することは何もない

だけど、私がみんなの元を去った理由を
今ここで伝えてしまったら？？？

優しいみんなはきっと、

自分たちのせいにしてしまうから、

『ごめん、威尊の言う通りだよ、何も言わずにいなくなってしまって本当にごめん』

威「俺らにとってどんだけAが大切だったか知らんやろ、京ちゃんも、柾哉くんも、みんな。』

そんなの痛いほどわかってるよ、

分かってる、わかってるからこそ

私もみんなのことが大切で仕方がないからこそ、

みんなのそばを離れたんだよ、

『…ごめっ…』

威「…泣かせるつもりなかってん、俺こそ感情的になって言いすぎた、ごめん。ただ、Aの思いが知りたくて…」

「威尊」

声がした方を振り返ってみると…

『柾哉くん…』