YOU IN (ページ21)

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約束ページ21

___大夢side.

あれから1週間が経った

未だにAからの連絡は、ないままだ

『…やっぱりないよなあ』

Aの気持ちが遠くにあるのは変わらないのに、

どこか、俺たちの元へ戻ってきてくれないかなという思いだけが募っていく、

？「なーにぼーっとしてんのっ、」

背後から聞こえてきた声の持ち主は、
振り返らなくても分かってしまう

『…重いので退けてください…

西くん』

洸「あれ、バレちゃった？笑」

『バレるも何も…西くんか理人くらいですからね、こんなことするの笑』

洸「まあそれもそうか、笑で？何そんな浮かない顔してんの？」

西くんには、なんでもお見通しなのだろうか
本当にこの人は、周りを見る力に長けている

『…別に、もうすぐカムバだからちょっと切羽詰まってて、』

洸「ふーん、大夢十分よくやってると思うけど、まあ人それぞれいろいろ考えることもあるよなあ、」

洸「別に、1人で抱え込まなくてもいいことだってあるんじゃね？」

その西くんの一言で、

つい我慢していた糸が切れたように、零してしまった

『、この前、Aに会った』

洸「へーそっか、Aに、…ってえ！？！？」

まあ、そうなるよな、しかも京介でも柾哉くんでもなく何故か俺が、

洸「…元気、そうだった？」

『うん、元気だって。何も変わらない、あの頃のAのままだったよ。オフの日の夜に、頭冷やすために散歩来るくらい、何も変わらないまま。』

洸「相変わらずだな、笑」

聞き上手の西くんの前では、なんでもついポロっと話してしまう

『で、せめてもの、ほんの僅かな期待を込めて俺の連絡先渡してきた、俺らの元に戻ってこなくたって、何か俺らの関係性に良い兆しが見えればと思って、まあ当たり前のように連絡は来ないんだけど、笑』

洸「…大夢、ありがとな、きっとその時がきたらまたAは俺らの前に現れてくれるよ、」

とんでもない安心感と包容感の西くんの温かさに、ほんの少しだけ泣きそうになったのは、秘密

『西くん、このことは京介や柾哉くん、他のメンバーには…』

洸「言わねーよ、どうせ大夢もAも言って欲しくないことだったんだろ、笑」

『…ありがとう西くん、なんかスッキリした』

洸「じゃ、スタバ大夢の奢りで、笑」

『、見返り重視っすか、笑』

A、ごめん

早速2人だけの秘密の約束、破っちゃった

でも、こんな俺をどうか許して、

またみんなで楽しく笑える日が来るはずだから、