YOU IN (ページ20)

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揺れる心ページ20

___youside.

顔を上げてみたら

よく知っている人がそこに立っていた

『……大夢？』

大「やっぱりAだ、久しぶり笑」

そうやってニコッと笑う大夢は、
あの頃よりももっと大人になってかっこよくなっているけど
何も変わらなくて、
なんだか、安心してしまった

そこから少し、ベンチに座っていろいろ話したけど

【なんでいきなり居なくなったの？】
【どうして？】

なんて言葉は、大夢からは一切出てこなかった。

まるで何事も無かったかのように、

それが大夢なりの優しさなんだろうな、と思いつつも

本心はどう思ってるのか分からなくて、怖かったというのが本音。

大「じゃ、そろそろ俺帰るね、柾哉くんに怒られるし笑」

『、あのさ、大夢、私に会ったこと』

大「言わないよ、大丈夫。2人だけの秘密にしとくから」

大夢はいつだってそうだった、
私と京介が喧嘩した時も…

大「あ、そうだコレ。」

『これって…』

大「俺の連絡先。何かあったら連絡して、まあー何も無くてもいいんだけど、笑嫌だったらそのまま捨てて。Aの気が向いたらでいいから、みんなAのこと変わらず大好きだからさ、」

そう言い放って、私に小さいメモを渡した後、大夢は帰っていった

『…みんなに会いたいよ、』

誰もいない静かな公園に

私の小さな声だけが響いた