YOU IN (ページ17)

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ふたりページ17

___柾哉side.

京介のインスタを見て、胸がザワつく

きっとハッシュタグの違和感に気づいてるのは俺だけ、

俺も、京介がAに対して特別な感情を抱いていることは

とっくの前から知っていた

でも、

『京介』

京「？柾哉くん？」

『ちょっと時間ある？』

練習終わりの京介をご飯に誘った

京「柾哉くんから焼肉なんて珍しいですね笑」

『そうかも、笑でもたまにはサシもいいじゃん〜』

京「まあそうですね、笑」

本題に入りたいけど、上手く言葉が出てこない

『あのさ、京介、おれ…』

京「俺、Aのことずっと好きだったんです」

京介からの突然の暴露に、
分かっていたはずなのに時が止まる

京「メンバーとして、じゃなくて1人の女の子として。だからこそ、今でもAが居ないのが信じられないし、忘れられないんです。2年も経ってるのに、ダサいですよね俺笑」

京「てか本来、メンバーにこんな感情抱いてる時点で失格ですけど笑」

京「アイドルでいる以上、お互いの立場もありますからね、もちろんこの気持ちは隠すつもりではあります。でも、もしまたAに会えるのなら、その時は後悔しない選択をしたいと思ってます」

そう言い放つ京介の目は、未だかつて見た事のない程
真剣で真っ直ぐな目だった

『、そっか。分かった、話してくれてありがとう』

京「で、？柾哉くんは？」

突然の変化球に飲んでいたお茶を吹き出しそうになる

京「そんな驚く？笑でも、柾哉くんも自分の気持ちに正直になった方が良いですよ、後悔しないために」

後悔しないために、か。

俺が後悔しない選択…それはきっと、

まだ心の内に秘めておこう