きた しんすけ ページ21
日曜日の午後11時。
仕事も休みで同棲中の彼と過ごした1日だった。
いい時間になり眠気が襲う。
ウトウトとしていれば「ここで寝たらあかん。風邪ひくやろ」と頬を軽くつねられる。
「んー、ねむい。」
「ベッドで寝な体も痛なる、少し頑張りや」
その声が聞こえたのが最後。
目が覚めればベッドにいた。
恐らく信介が運んでくれたのだろう。
少し横をみれば綺麗な手が目に入る。
「一緒に寝たんや、珍し」
なんて呟けば目をうっすら開け、こちらをみる。
「信介おはよ、ありがとね」
「おはよーさん」
寝起きでまだ頭が働いていないのか、いつものキッチリした感じはなくふわふわしている。
「…まだ4時、もう少し寝な日中眠くなるで」
その言葉を聞いてまた横になり彼を見つめる。
「そんな見ても何も出てこうへんよ」なんていい、
薄く微笑む姿がとても綺麗だった。
「ほら、布団被らんと」
そう言い、布団をかぶせてくれた。
「ありがと」と言えばきゅ、と抱きしめられる。
あったかい
「少しだけ、甘えてもええ…？」
少し上目で見てる彼。
心臓の当たりがきゅう、と苦しくなる。
「寝なあかんって言ったやろ信介」
意地悪をしたくなってそう言えば、少し眉間にシワを寄せて「それもそうやな」と背中を向ける。
「…信介嘘やって。ええよ、おいで。」
すると、くるっとこっちを向き「ほんま？」と聞いてくる。
いつものしっかりした信介はどこに行ったのやら。
ぎゅう、と抱きつけば首元に顔を埋めてくる。
途端チクリと感じる首元の痛み。
「いたっ」
「こうでもせんと、またAに男よるやろ。」
「嫉妬してるん？」
「俺やって人間やし嫉妬くらいする」
ぷく、と膨らませる頬。
そんな姿から感じる幼さ。
「そんなん言うても、信介やってモテモテやんか」
「？モテてないやろ。」
「無自覚か〜…」
モテるのは知ってたがやはり悲しくなるものだな、やんて思う。
でも、
そう言い真っ直ぐ見つめてくる。
そんな迫力に圧倒された。
「俺にはAしかおらん。ありきたりなセリフやけど本気で思ってる。」
どきん、と心臓がなるのが自分でもわかった。
「Aほんますき」
いつもとは違いクシャ、と笑う。
甘えるのもいいけど
甘えられるのもいいな、なんて思った。
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ぺんぎんさんリクエストありがとうございました！
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よーぐると(プロフ) - あおと。さん» いえいえ！そんな最高だなんてありがとうございます、、。はい、まだまだ頑張ります。これからもよろしくお願いします！ (2020年5月25日 3時) (
レス) id: 18796295b5 (このIDを非表示/違反報告)
よーぐると(プロフ) - ゆきさん» なるほど！ありがとうございます。ふたつ作る予定なのでやらせていただきます！ (2020年5月25日 3時) (レス) id: 18796295b5 (このIDを非表示/違反報告)
あおと。 - よーぐるとさん» リクエスト書いて頂きありがとうございました！すっごい…最高でした… 無理せず、体調に気を付けて更新頑張って下さい…！ (2020年5月17日 0時) (レス) id: ad151c8132 (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - 初めまして！いつも楽しく見てます！私事なんですけど、最近逆トリップにハマってまして… ハイキューの澤村大地が逆トリップしてきたというやつを見てみたいです！よろしくお願いします！ (2020年5月7日 3時) (レス) id: f2210e5d08 (このIDを非表示/違反報告)
よーぐると(プロフ) - 涼花さん» リクエスト了解です！ (2020年5月7日 3時) (レス) id: 443ed4b0cd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：よーぐると | 作成日時：2020年3月12日 22時
