Tendou.s ページ19
「おじさん、もう1杯」
「ねーちゃんそこら辺にしとけよ」
行き慣れた居酒屋で店主のおじさんに言われる。
くび、っと飲みこむ。
グラスを置き、ため息をつけば
「上司に初めての失敗を散々に怒られ、ヤケ酒ってところカナ？」
声が聞こえる方を見れば何ともユニークな男性がいた。図星過ぎて何も言えずまた飲む。
「悟ったりィ〜」といいニィと効果音がつきそうな感じで笑う。
「彼氏にでも慰めてもらえばいいのにネ」
「いたらこうなってないです」
それもそっかぁ、なんていう彼に腹を立てる。
なんて失礼なの、と思うが無視。
「あれれ、もしかしてフリー？」
「いちいち言わないでくれます？」
別にいいじゃんかひとりでも、とおもい酒を進める。
てかあんたもひとりじゃんか！
「あなたは、なんで1人で？」
「ん？気分だよーン」
全く掴めない。立ち上がったかと思えば隣の席に座り酒を飲む。「はぁ」とため息をつけば
また上司に怒られた時のことを思い出し、また気分が沈んでいく。
隣を見れば、お酒を飲む彼。
慰めてくれてもいいのに、なんて初対面なのに思ってしまう私は何なのだろう。
「慰めて欲しいなぁ、って？」
「は、っはぁ！？」
図星過ぎて裏返った声が出てくる。
「またまた悟ったりィ〜」
なんて言っている彼はこの状況を楽しんでいる。
するとスっと目が細められ
「慰めてあげても良いんだけどさ」
＿＿＿＿慰め方、普通じゃないよ？
なんて耳元で囁かれる。
息が耳にかかり肩があがり、くすぐったくなる。
「っ、」
顔が赤くなっていくのがわかる。
当の彼は鼻歌を歌いながらまた笑っている
「どー？」
さっきの煽りとはまた違った煽り。
まるで人を操るような。
何も言えずに固まる私に、彼はツーっと背中をなぞり、また反応を楽しんでいるようだ。
なぞる手が止まり、「君面白いね、」といえば立ち上がり「おじさん会計、この子の分も」といいササッと済ませる。
「忘れられるくらい、激しくしてあげるからサ」
耳元で囁かれるさっきとは違う低い声。
どき、っと胸がなったのが分かる。
「あ、すぐ終わるなんて思わないでね〜」
「歩けなくなるくらいじゃないと、俺満足しないから」
ーーーーーーーーーーーー
やまやまさんリクエストありがとうございました！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 337人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
美穂 - 初めまして。大地さんをリクエストしたいです！更新頑張ってください！ (2020年4月27日 17時) (
レス) id: f7b3d5ed55 (このIDを非表示/違反報告)
貝 - リクで古森君お願いします！！ (2020年4月23日 10時) (レス) id: e243e47ef4 (このIDを非表示/違反報告)
*絲* - リクエストなんですけど、研摩お願いします！ これからも、頑張ってください！！ (2020年4月1日 13時) (レス) id: 7b8cd78f7f (このIDを非表示/違反報告)
はるな(プロフ) - リクエストです！縁下と、福永お願いします (2020年4月1日 8時) (レス) id: 9cbf5805b4 (このIDを非表示/違反報告)
黒タヌキ - 覚くぅぅぅん…！！！程よいチョロさと相変わらずの鋭さが最高にいいです！！覚くんの涼しい顔が浮かべそう、天童推しとしてもう…！！！(≧∇≦*)リクエストですけど、欲といえば昼神幸郎くんを思い出す…無欲だと言われてる人が欲を曝け出すところが見たいです！ (2020年3月28日 16時) (レス) id: f4f8bcd305 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：よーぐると | 作成日時：2020年3月11日 16時
