君は俺をおかしくさせる (ページ23)

今日:17 hit、昨日:7 hit、合計:161,392 hit

. ページ23

.

.

「でも本当よかったね素敵な仲間に出会えて
私…とにかく楽しそうな北斗をみて
感動したっていうか、安心したっていうか」

「あぁ
でもAのおかげでもあるんだよ」

「え、私？」

「昔俺さ、お前って何でそんないつも楽しそうなの？
って聞いたことあるの覚えてる？」

「うーん…覚えてない」

いつ会っても楽しそうにしてるAをみて
ふと不思議に思って聞いてみたんだよな

すると
実は高校生の時、友達を交通事故で亡くしたんだと
突然の出来事でお別れも言えず
その時は本当に耐えられなかったと話してくれて

「人生は長いようで短い
生きてると色んなことがあるけど
だからこそ、とにかく楽しまなきゃって
思ってるんだってAに言われてさ」

「あ、言ったかも」

あの時期の俺は
常に焦りと不安に襲われていて

「仕事は楽しくない
けど働くってそういうもんだって思い込んでたんだよ
でもAの話を聞いて、日々の生活も仕事も
楽しもうって意識を持つべきだって気づけてさ」

「確かにあの頃の北斗って
仕事で悩みとか色々あるんだろうなって感じてた」

「昔の俺って、メンバーと距離置いて
最低限の会話しかしないような面倒な奴だったんだよ
酷い時は別のグループの楽屋で過ごす時期もあった
だけど今じゃメンバーといる時、楽しくて仕方ない
Aのおかげで意識が変わって、余裕が生まれて
メンバーとの関係性が変わって、絆ができた」

「え…そうだったの？私のおかげ？」

「そう。マジで感謝してんだよ」

「確かに北斗、忙しいのに生き生きしてるから
仕事が楽しいんだろうなとは思ってたけど…
私のおかげ！？笑」

照れ隠しでボケに走ったのがわかった

「そーだよ！何度も言わせんなよ！笑
本当はもっと早く言いたかったんだけど
なんか言うタイミングもなくて
でもこんな状況で話すと思ってなかったわ」

まさかベッドの上でこの話をするなんて

「人生ってほんと予想外だよね」

「だな」

フフッと笑ったAは
俺の体にピタッと抱きついて

「これからも北斗が楽しくお仕事して
毎日楽しく過ごせますように」

と言って俺の胸にチュッとキスをした

「ありがとう」

「ほっくんおやすみ」

「おやすみA」

.