君は俺をおかしくさせる (ページ19)

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すると今度はニコッと笑って

「じゃあ今日一緒に寝てもいい？」

「え…」

「ダメ？」

「…いいけどなんで」

「オッケー？やったー！ありがとう！」

そう言いながら俺に飛びつくように
ハグをしてすぐに離れた

元々Aはスキンシップが
激しい方だからこれには驚かない

けど私のこと好き？とか
一緒に寝てもいい？ってなんなんだ？

今日はそんな酔うほど飲んでないはず

いや
そもそもAは酒が強いから
相当飲まない限り酔わない

え…てかマジで泊まる気？

いや…この前も泊まったか

「え…まだ飲む？
それともお風呂…？A先入る？」

テンパって出てきた言葉がこれだった

「うーん…一緒に入る！笑」

は？

「お前…ほんとぶっ飛んでんな」

俺、試されてんのか？

「アハハハ！嫌？」

「嫌」

と即答すると

「え、嫌なの！？うえぇーん！」

大袈裟に泣いたフリをしてきた

「泣き真似すんな大根役者か」

と冷たく言うと

　

Aはフフッと笑い満足そうな顔をして
ただ俺を見つめてくる

そして俺の胸に触れると

今度は顔が近づいてきて

俺の唇にAの唇が触れた

「え…」

今…キスされた……？

突然のことに動揺してると

「どう？
私の唇、好き？」

微笑みながら誘うような目で見つめてくる

は？

どう？って…

どう？じゃねーよ

「…こうやって
今まで沢山の男を落としてきたんだな」

「え…？」

俺の中で急に何かのスイッチが入った

今度は俺からキスをすると止まらなかった

知りもしない男に嫉妬心が芽生えてる自分がいた

長い間ずっと抑えてた気持ちが一気に溢れて

激しく燃え上がるように

一つになった

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