お話し(38) ページ39
壇「吹雪さん。」
どうしたの?
壇「僕のタオルが、あそこにあるんです。」
(そう言って、指をさしたのは)
結構高い木だね。風で、飛んで行ったのかな?
壇「そうです。取れなくて困ってたんです。」
私が、取ってあげるよ。
壇「本当ですか。」
うん。私の背じゃあ、背伸びしても届かないから。木に登るね。
壇「危ないですよ。」
大丈夫だよ。
壇「無理はしないでくださいです。」
このぐらいの高さなら大丈夫よ。
(そう言って、木に登る)
壇「吹雪さん、大丈夫ですか?」
うん、平気だよ。木の先まで、行けると思うから。
壇「頑張ってください、吹雪さん。」
ふふ、頑張る。
赤也「あ、丸井先輩見てください。吹雪さんが。」
丸井「あいつ、危ないだろい。」
赤也「真田副部長か、誰か呼んだ方がよくないすか。」
丸井「もしかしたら、木が折れるかもしれないぞ。」
赤也「俺、とりあえず誰か呼んでくる。」
壇君、あと少しで取れるからね。もう少しだけ、待っててね。
壇「はいです。」
あともう少し………あ、取れたよ。
壇「吹雪さん、気をつけて降りてください。」
うん、分かってるよ。
(急に強風が吹いてくる)
え、あ、風強いな。
壇「吹雪さん、大丈夫ですか。」
大丈夫。
壇「風が強いです。」
もう少しなんだけどな………あ!
壇「吹雪さん。」
(バランスを崩して落ちる)
あれ?痛くない?(目を開ける)
亜久津「テメー、死にてえのか。危ねえだろうかよ。」
亜久津君(ギュー)
壇「吹雪さん、亜久津先輩が吹雪さんが落ちる寸前に助けに来てくれたです。」
亜久津「お前、目を離すと危ねえな。」
だって、壇君のタオル取ってあげたくて。はい、壇君タオル。
壇「吹雪さん、ありがとうです。」
亜久津「お前、俺が来たから助かったが。誰も来なかったら、怪我してたぞ。」
私は、壇君が困ってたから助けてあげたくて。
亜久津「少しついてこい。」
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作者名:和田 | 作成日時:2023年7月12日 2時