お話し(32) ページ33
あ、越知先輩。
越知「何だ、吹雪。」
後で、私とテニスしてくれませんか?
越知「いいだろう。」
やった〜(ニコ)
入江「いい、笑顔だね。」
鬼「そうだな、見ていて和む。」
越知「ところで、さっきから気になっていたのだが。」
はい、何でしょうか?
越知「その袋に入っているのは、何だ?」
これは、お菓子です。あ、良かったら鬼さん達もどうぞ。
鬼「兎の形のクッキーか、上手くできてるな。」
入江「吹雪ちゃんは、お菓子作り上手なんだね。」
喜んでくれてる姿を見るのが、私にとって1番の喜びですから。
君島「あの、すみませんが吹雪さんですよね。」
あ、はい。あ、君島さん。
君島「私のこと、知ってるんですね。」
私の友達が話してるのをよく聞いていたので。
君島「そうなんですね。」
入江「あれ?吹雪ちゃんの事知ってるの?」
君島「雑誌で拝見したことがあるので。」
入江「そうなんだ。」
徳川「雑誌……君島さんと同じことをしてるのか?」
いえ、私は何もしてません。ただ、女子テニス界では少し知られてるだけです。
君島「いえ、少しだけではありませんよ。吹雪さんは、すごい人気があるんですよ。」
そうなんだ。
入江「吹雪ちゃんって、そんなにすごい子なんだ。」
そんな、大袈裟な。
入江「僕、君についてもっと知りたいな。」
え、あ、その。
越知「あまり、吹雪を困らせるな。」
入江「ふふ、冗談だよ。」
入江「吹雪ちゃん。」
何ですか?
入江「1つだけ、聞いてもいいかな?」
はい。
入江「吹雪ちゃんは、今彼氏とかいるの?」
え、彼氏ですか?
入江「うん。」
私に、彼氏はいませんよ。
入江「そうなんだ、良かった。」
良かった?
鬼「入江。」
入江「鬼まで、そんな顔しないでよ。」
君島「吹雪さん、私も後で少しお話しさせてください。」
あ、はい。
越知「…………。」
私、そろそろ行きますね。
鬼「すまねえな、話し込んで。」
いえ、楽しかったですよ。
越知「用が済んだら、向かう。」
分かりました。
君島「では、また後で。」
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作者名:和田 | 作成日時:2023年7月12日 2時