跡部様の双子の妹 (ページ27)

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お話し（26）ページ27

亜久津「おい、吹雪。」
何ですか？
亜久津「時間はあるか。」
うん、あるよ。
亜久津「なら、少し付き合え。」
うん。
亜久津「行くぞ。」
あ、待って(ギュー)
亜久津「おい、何してる。」
え？はぐれそうだから、亜久津君の袖持ってる。
亜久津「ハァ、手貸せ。」
手？はい。
亜久津「離すんじゃあねぇぞ。」
(そう言って、吹雪の手を握る)

ねぇ、亜久津君。
亜久津「何だ。」
手繋ぐのいいね。私、手繋ぐことないから。なんだか、嬉しい。
亜久津「そうかよ。」
何か、恋人みたい(小声)
亜久津「何か言ったか。」
ううん、何でもないよ。
亜久津「吹雪。」
うん？
亜久津「もう少し、寄れ。危ねぇぞ。」
え、あ、うん。
亜久津「顔、赤えぞ。」
気にしないでください。

？「あ、吹雪。」
不二君、河村君。
不二「珍しいね、もしかしてデートかい？」
え、あ、その。
河村「亜久津、彼女いたんだね。」
亜久津「まだ、彼女しゃあねぇ。」
河村「そうなの。」
不二「吹雪、時間ある？」
え、時間？
不二「デートじゃあなかったら、僕とデートしょうよ。」
亜久津「何言ってやがる。」
ごめんね、不二君。今日は、亜久津君と一緒にいたいんだ。
河村「良かったね、亜久津。」

不二「そっか。なら、またの機会にね。」
うん。
河村「不二、邪魔したら悪いか行くよ。」
不二「タカさん、少し待ってて。」
河村「うん。
不二「亜久津。」
亜久津「何だ、テメー。」
不二「よそ見してたら、僕が吹雪を貰うからね。」
亜久津「上等だ、奪えるもんならやってみろ。」
河村「不二、もう行くよ。」
またね、河村君。
河村「うん。吹雪、亜久津を頼むね。」
うん。

亜久津「………。」
どうしたの？
亜久津「何でもねぇよ。」
………(ギュー)
亜久津「何だよ、吹雪。」
今度、デートしましょう。
亜久津「いきなりなんだ。」
さっき、不二君がデートって言ってたから。私、亜久津君とデートしたいです。
亜久津「いいぞ。」
本当。やった、亜久津君とデート(ニコ)
亜久津「行くぞ。」
うん。