お話し(17) ページ18
(合宿所につく)
壇君、私手当してくるから。
壇「分かりました。亜久津先輩は?」
亜久津「太一、先に行ってろ。」
壇「はい。」
手当終わったら、すぐに行くから。
壇「無理しないでください。」
ふふ、大丈夫だよ。壇君は、優しいね。壇君は、怪我してないよね?
壇「はい、大丈夫です。吹雪さんと亜久津先輩が、守ってくれたから。」
怪我がないなら、良かった。じゃあ、手当してくるね。
(えっと、救急箱は…………。)
あ、あった。湿布と念のため、固定した方がいいから包帯。
片手で、湿布は貼れるけど包帯が難しいな。
亜久津「貸せ、包帯。」
あ、亜久津君。
亜久津「無茶しやがって。」
だって、しっこかったから。それに、壇君を怖いめに合わせたから。
亜久津「いいか、次なんかあったら俺を呼べ。」
え、亜久津君を?
亜久津「文句あるか。」
ううん。嬉しいよ、亜久津君。
亜久津「いいか、絶対だぞ。」
あの、亜久津君。
亜久津「何だ。」
助けてくれてありがとう。本当はね、すごい怖かった。壇君がいたから、守らないとって思って。本当に怖かった(涙)
亜久津「な、泣くんじゃあねぇ。」
だって、亜久津君の顔見たら安心して。守ってくれて、ありがとう。
亜久津「ハァ、いいから泣きやめ。」
ギューってしてくれたら、泣きやむと思う。
亜久津「チッ、今回だけだぞ。」
(そう言って、吹雪を抱きしめる)
亜久津君と一緒にいると、落ち着く。亜久津君、暖かい。
亜久津「もう、無茶はするんじゃあねぇぞ。」
うん。
亜久津「…………。」
ねぇ、亜久津君。
亜久津「あぁ、何だ。」
私、亜久津君に抱きしめられるの好き。なんか、安心する。お兄ちゃんとは、違う安心感。
亜久津「そうか。」
もう少しだけ、ここにいさせて。
亜久津「好きにしろ。」
ふふ、ありがとう。
亜久津「吹雪。」
うん?
亜久津「何でもねぇ。」
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作者名:和田 | 作成日時:2023年7月12日 2時